`10|は8日、広い暴風域と強い雨を伴い、上陸前から西日本を中心に大きな被害をもたらした。 列島をゆっくり縦断するコースを取っており、気象庁は東、北日本にも厳重な警戒を呼びかけた。 ◆10キロ下流に流され男性死亡…岡山◆ 午前7時30分ごろ、岡山県作東町土居の片伏川(幅3メートル)堤防で、水田の様子を見に行った近くの農業村井秀昭さん(63)が行方不明になった。 堤防に足を滑らせたような跡があり、捜索の結果、同日午後1時45分ごろ、約10キロ下流の本流・吉野川の川岸で、遺体となって見つかった。 水死とみられる。 ◆土砂取り除き作業の男性2人死亡…愛媛◆ また午後1時10分ごろ、愛媛県城川町遊子谷では、川べりの排水溝にたまった土砂を取り除く作業をしていた男性2人が、大量の雨水に流され、行方不明になった。 台風の影響で、南隣の広見町では、午前零時から1時間に182ミリという猛烈な雨を記録していた。 ◆高波を見に来た少年波にさらわれ不明…高知◆ 午後4時50分ごろには、高知県室戸市の室津新港突堤付近で、高波を見に来ていた同市内の少年2人(ともに17歳)が波にさらわれ、海に転落した。 1人は自力で岸壁に上がったが、1人は行方不明。 室戸署員などが捜している。 室戸岬では、午後2時23分に最大瞬間風速57・2メートルを記録し、現場の突堤でも当時、10メートルを超す高波が押し寄せていた。 ◆雨戸閉めようと転落、女性重体…三重◆ 午後5時5分ごろ、三重県大安町石槫南、無職葛巻クミヲさん(77)が、縁側の雨戸を閉めようとして強風にあおられ、庭に転落した。 葛巻さんはコンクリートの角に頭を打ちつけ、意識不明の重体。 桑名市消防本部の調べによると、葛巻さんは、台風に備え、雨戸を閉めようとしたらしい。 津地方気象台によると、近くの三重県四日市市では午後4時35分ごろ、最大瞬間風速27・4メートルを記録するなど、瞬間的に強い風が吹いていた。 ◆約2800人が避難◆ 読売新聞社の調べでは、8日午後7時までに、河川の増水、土砂崩れの危険などから、岡山県で約1700人、三重県で約260人など計約2800人が近くの公民館などに避難した。 建物被害は、鹿児島、岡山両県で住宅3棟が全壊したほか、沖縄、鹿児島県で計10棟が半壊した。 また、岡山県を中心に計164棟が床上浸水、312棟が床下浸水の被害にあった。 このほか、沖縄県を中心に、鹿児島、和歌山、香川など11県で計18万9701世帯が停電となった。 (読売新聞)[]