◇床上・床下浸水、118棟−−13万2600戸が停電 5年ぶりに台風が県本土に上陸した30日、大型で強い`16|の影響で県内でも死者2人、住宅の全半壊などの被害が出たほか、交通機関も大きく乱れた。 台風が通過した同日夕から、陸や空の交通機関などの乱れは徐々に回復したが、後遺症は残った。 【河津啓介、高橋咲子】 ◆被害状況 県警の30日午後2時半現在のまとめでは、国分市で川に転落し男性2人が死亡したほか、ガラスの破片が刺さるなどして12人が軽傷を負った。 一方、瀬戸内町などで住宅計6棟が全半壊し、14棟が一部損壊した。 笠利町などでは床上・床下浸水が118棟に上った。 山・がけ崩れは5カ所で発生し、道路も4カ所で損壊した。 同日午後5時現在、高速道路を含む国道・県道37カ所が全面通行止め。 九州電力によると同現在、計13万2600戸が停電している。 ◆突風・大雨 鹿児島地方気象台によると、30日午前2時37分、枕崎市で最大瞬間風速58・1メートルを観測した。 1945年9月17日の「枕崎台風」時の62・7メートルに次ぎ、42年の観測開始以来2番目の風速を記録した。 鹿児島市で同4時23分に49・8メートル▽種子島で同10時53分に45・2メートルの最大瞬間風速を観測するなど、各地で突風が吹き荒れた。 また、激しい雨も降り続き、29日午前0時の降り始めからの総雨量は30日午後4時現在、高山町前田で463ミリ▽上屋久町小瀬田で410ミリ▽福山町牧之原で387ミリを記録。 同気象台は今後雨が弱くなっても地盤がゆるくなっているとして、土砂災害への最大限の警戒を呼びかけている。 ◆交通機関 jr九州によると、鹿児島中央駅発着の新幹線つばめと在来線はともに強風のため、始発から運転を見合わせていたが、30日夕、台風の通過とともに線路などの安全点検を開始した。 また、肥薩おれんじ鉄道は同日午後7時現在、同9時までの運休を決めた。 空の便も同6時半現在で157便が欠航した。 海の便は種子島、屋久島へ向かう高速船「トッピー」が31日午前中までの運休を決定。 奄美方面へのフェリーや垂水フェリーは、31日から通常通り運航する予定。 一方、30日の始発から運転を見合わせていた鹿児島市電や同市バス、桜島フェリーは同日夕、運行を再開した。 8月31日朝刊 (毎日新聞) -