◇多久市などで1万戸余り停電 30日に九州に上陸した大型で強い`16|は、県内にも大きなつめ跡を残した。 鳥栖市や福富町などで屋根や脚立から転落してけが人が出た他、唐津市や三日月町では横風を受けたトラックが横転。 停電や交通機関の乱れなど各地で被害や影響が出た。 【台風被害取材班】 ■激しい風雨 佐賀地方気象台によると、台風が佐賀に最接近したのは30日午後1時ごろ。 最大瞬間風速は佐賀市で午後3時19分に34・5メートルを記録。 降り始めからの総雨量は30日午後5時現在、多良岳86ミリ▽嬉野町84ミリ▽唐津市和多田83ミリ▽同市枝去木75ミリ▽富士町権現山71ミリ▽伊万里市54ミリ▽佐賀市48ミリ▽相知町八幡岳34ミリ▽白石町21ミリ――など。 川副町の戸ケ里漁港では満潮時刻の午前9時ごろ、漁民が次々と様子を見に訪れた。 1年で最も潮位が高い時期と重なり高潮被害も予想された。 近くのノリ漁民、佐々木成人さん(35)は「台風接近がやや遅れて難を逃れた。 ホッとした」と話していた。 ■けが人相次ぐ 鳥栖消防署などによると、30日午前7時半ごろ、鳥栖市西新町の会社員男性(37)と妻(35)が、自宅の屋根でテレビのアンテナの向きを修正する作業中、足を滑らせ3メートル下の地面に転落。 男性が手の骨を折る重傷で、妻も打撲を負った。 また白石署によると、福富町福富下分の無職男性(68)が30日午前6時ごろ、タマネギ小屋の屋根を修理後、脚立から下りる際に風にあおられ転落。 ろっ骨骨折の重傷を負った。 トラックの横転事故も相次いだ。 唐津市東城内の舞鶴橋では同日午後2時20分ごろ、長崎県佐世保市の男性(41)運転のトラックが突風にあおられて横転、男性は首などに軽いけがを負った。 三日月町でも2件のトラック横転事故が起きたが、けが人はなかった。 県は29日午後11時、災害警戒本部(本部長、古川隆吉・くらし環境本部長)を設置。 被害などの情報収集に当たった。 ■停電や避難も 県のまとめでは30日午後7時までに、多久市や小城町など計1万1000戸が停電。 佐賀市の天神橋交差点では午後3時ごろ、停電のため信号に障害が出たが約40分後に復旧した。 また台風に備えて32市町村計762人が近くの公民館などに自主避難した。 2学期の始業式や全校登校日を予定していた学校にも影響が出た。 この日は、伊万里や佐賀農など県立高校7校(全日制5校、定時制2校)と私立の佐賀女子高が休校。 小学校5校、中学校10校でも登校を見合わせた。 ■交通機関 交通機関も大幅に乱れた。 松浦鉄道は終日運休、jrも始発から運休が続いた。 空の便も、東京往復計2便、大阪往復計4便が欠航。 最終の東京行きは1時間遅れで出発した。 佐賀市営バスは午前8時半~午後5時半の間、計413便が運休し約4000人に影響した。 武雄・鹿島方面の祐徳バスも午前6時15分の始発から運休したが、午後6時に再開した。 8月31日朝刊 (毎日新聞) -