強い`16|は30日、県内を暴風雨に包み、各地に被害を及ぼし山間部から周防灘へと駆け抜けた。 jrなど交通網は運休・休航で大きく乱れ、一部地域では停電や断水でライフラインが寸断された。 3人(県警調べ、30日午後8時現在)がけがをし、民家の離れが全壊するなど建物への被害も出た。 大分地方気象台によると、県内を台風が通過したのは、99年9月の`18|以来約5年ぶり。 ★暴風雨 大分地方気象台によると、大分市で午前9時58分最大瞬間風速36・3メートルを記録した。 緒方町では田んぼに向かっていた男性(72)が、飛んできた畜舎の屋根板で鎖骨を折るなど2カ月の重傷を負った。 臼杵市で自宅屋根を修理していた男性(62)が風で飛ばされた屋根が顔にあたり3週間のけがをするなど、県内で3人が重軽傷。 倒木などの被害が相次いだ。 同気象台によると、28日午前6時の降り始めからの降水量(30日午後4時現在)は、竹田市倉木528ミリ▽宇目町318ミリ▽湯布院町301ミリ▽佐伯市189ミリ▽大分市142ミリに上り、臼杵市では30日午前11時から1時間で42ミリを記録するなど、激しい雨が降った。 九重町田野では倒木が電線を切断。 土砂崩れや冠水も起き、県内41カ所が通行止めや片側通行規制になった。 ★建物にも被害 午前9時ごろには、竹田市会々の斜面が高さ8メートル幅8メートルにわたって崩れ、斜面下にある住宅の壁を壊し、土砂が台所内に流れ込んだ。 住宅内は当時無人で、けが人はなかった。 別府市では午前11時ごろ、小坂7組、無職、坂口涼江さん(80)方の離れ(木造平屋建て約16平方メートル)が風雨で倒壊した。 けが人はなかった。 ★ライフライン寸断 九州電力によると30日午後5時現在、佐伯市で全体の約33%にあたる1万5900戸が停電するなど、計3万500戸で停電した。 同社は災害対策本部を設置し、復旧にあたった。 別府市では午後6時半ごろ、折れた街路樹が電線に触れ石垣地区が一時停電した。 佐伯市の離島、大入島では早朝に塩内地区の県道が決壊、埋設の水道管が壊れ、周辺6地区約310世帯が断水したり、水が出にくくなったが、昼までに仮復旧させた。 ★交通網の乱れ jr九州によると県内では午前4時半以降、普通、特急すべてで運転を見合わせている。 海上でもダイヤモンドフェリー(大分―神戸)が神戸行きの全便、関西汽船(別府―阪神)や大分ホーバーフェリーでも全便が欠航した。 大分空港発着の便もほぼ全便が欠航した。 別府市の国道10号では上人地区の停電で、6カ所の信号が午前9時半から約1時間45分間点灯せず、別府署員が警戒にあたった。 ★自主避難・避難勧告 30日朝から昼過ぎにかけて避難勧告が88世帯232人(毎日新聞大分支局調べ)に出され、自主避難も255世帯492人(県災害対策本部調べ、午後5時10分現在)に上った。 一部は夕方までに解除された。 同対策本部などによると避難勧告は河川増水により三重町菅生で13世帯32人▽千歳村柴山で9世帯27人(いずれも午後4時に解除)▽竹田市入田で35世帯91人(午後5時に解除)。 土砂災害の恐れから九重町の7地区で計30世帯81人、高潮への警戒から国東町浜崎で1世帯1人(午後3時半に解除)となっている。 ★38校が臨時休校 2学期制を導入している日出町の小中学校など、公立学校38校が臨時休校した。 17市町村に及び、内訳は小学校20校、中学校15校、県立高校3校。 ★県災害対策本部 県は30日午前9時半、県災害対策本部(本部長・広瀬勝貞知事)を設置し、関係職員らが被害状況の把握や市町村への情報提供などにあたった。 同本部設置後、県の防災センターには自衛隊員2人も詰め、県職員と一緒に市町村からの情報を見守り、大災害が発生した場合に知事が即座に出動要請できるよう態勢を整えた。 8月31日朝刊 (毎日新聞) -