強風で倒壊した厳島神社の左楽房(7日午後) 西日本を中心に激しい風雨をもたらした`18|は7日、九州に上陸後、日本海を北東に進んだ。 強風で船の座礁が相次ぎ、死者・行方不明者は30人に。 交通機関も大きく乱れた。 7日午前10時ごろ、山口県下松市笠戸島沖に停泊していたインドネシア船籍の貨物船「トリ・アルディアント」(6315トン)は、「座礁しそうだ」と無線発信したまま、連絡が取れなくなった。 乗組員22人は全員インドネシア人。 近くの海岸で男性3人の遺体が見つかり、徳山海上保安部が身元確認を急ぐとともに、19人の行方も捜している。 強風で流されて岩場で座礁、沈没したらしい。 また、同日午後2時半ごろ、広島県廿日市市の木材港で、カンボジア船籍の木材運搬船「ブルー・オーシャン」(3249トン)が水没。 ロシア人乗組員18人のうち14人が救出されたが、2人が死亡、2人が行方不明。 このほか、高知市では貨物船が、愛媛県中島町ではセメントタンカーが、それぞれ浅瀬に乗り上げた。 乗組員は無事だった。 陸上でも土砂崩れや転落などで4人が死亡した。 鹿児島県東郷町では同日午後3時ごろ、自営業永吉八州夫さん(62)が、台風で倒れた木を取り除いていた際に裏山が崩れ、土砂に生き埋めになり、収容先の病院で脳挫傷で死亡した。 岐阜県飛騨市では同日午後4時ごろ、農業大下昌之さん(78)が自宅2階で強風で割れたガラス戸を修理中、強風にあおられて約3・5メートル下の庭に転落。 病院に運ばれたが頭の骨を折って、死亡した。 また、山口県美東町では倉庫を修理中に強風で倒れたという男性(80)が死亡。 金沢市では物置の屋根に上っていた男性(73)が誤って転落、死亡した。 約1万5000戸が浸水した高松市と、兵庫県御津町では、住民らに避難勧告。 神戸市の神戸港近くでは一部が冠水した。 文化財などにも被害が出た。 広島県宮島町の厳島神社では同日午後1時40分ごろ、国宝の「左楽房」が倒壊。 交通機関では、空の便が国内線の計約760便が欠航。 国際線と合わせて約9万1000人に影響。 鉄道では、jr山陽新幹線が午後9時までに計230本運休、6万8000人に影響した。 (読売新聞) -