`21|は29日、日本列島を縦断する形で東進した。 本来なら、これからがシーズンにもかかわらず、既に8個目の上陸。 台風は、三重県で土砂崩れにより6人が行方不明になるなど東海や西日本地方に大きな被害をもたらし、交通機関にも影響が出た。 30日午前にも関東に最接近する。 死者・行方不明者のほか、警察庁の午後4時現在のまとめでは、負傷は30人。 建物被害は、三重県で半壊5戸、流失1戸、床上浸水が500戸。 床下浸水が三重や熊本県などで計525戸となっている。 また山・崖崩れが23カ所で起きた。 三重県内では29日夕、観測史上最多の雨を記録する地区が続出、一部では総雨量が1000ミリに達する見通しとなった。 この記録的な豪雨により県災害対策本部の午後8時までのまとめで、県内で2人が死亡、8人が行方不明、2人が重傷となり、約9万人に避難勧告が出された。 宮川村では4地区で土石流や土砂崩れが発生。 土砂に埋まるなどして7戸が全壊、2戸が半壊し、計6人が行方不明となった。 飛行機の欠航も相次いだ。 29日午後8時過ぎまでに、日本航空が123便、全日空が160便、日本トランスオーシャン航空は2便の欠航を決めた。 またjr西日本の午後8時半のまとめでは、山陽新幹線で73本が運休するなどし、約5万1000人に影響が出た。 「生まれて初めて味わう豪雨。 家が心配で眠れない」。 90歳の男性は唇を震わせた。 土石流や土砂崩れが起きた三重県宮川村。 全世帯1596世帯3927人に避難勧告が出され、村民たちは8カ所の避難所で不安な一夜を迎えた。 県の出動要請を受けた陸上自衛隊員、警察、消防など約370人が救援作業のため村に入り、行方不明者の捜索のため夜通しで崩れた土砂を取り除く作業に追われた。 土石流で3戸が全半壊した唐櫃地区。 山のふもとから約100メートルにわたり、土砂が崩れ、家を直撃していた。 家の前の道には、押し流された木や直径約80センチぐらいの石がごろごろ転がっている。 近くの同村江馬の村林業総合センターには51人が避難した。 同村天ケ瀬、農業、大西徳三郎さん(90)は「初めての豪雨で、怖かった。 避難も初めてだ。 宮川の水位がみるみるうちに増えて続けた。 家が大丈夫か心配で眠れない」と顔をこわばらせた。 松阪市の職場から戻る途中、通行止めで自宅に戻れずセンターに避難した同村滝谷、主婦、大西奈々さん(33)は「一度、両親から電話があり、家の敷地にある小屋が流されたと聞いた。 以来、両親と連絡が全然取れない。 とても心配だ」と涙を浮かべながら話した。 (毎日新聞) -