◇被害集中の宇佐美地区 ◇ボランティア、復旧に活躍 `22|による災害救助法の適用が決まった伊東市に14日、政府調査団(団長・林田彪内閣府副大臣)の21人が入り、被害が集中した宇佐美地区を約3時間にわたって視察した。 視察後に会見した林田団長は「被災者の救済に万全を期したい。 国としてできることはすべてやる」などと語った。 台風襲来以来、6日ぶりに晴天が広がった被災地では壊れた家の修理や清掃作業が急ピッチで進められており、近隣市町村などからのボランティアたちも活躍している。 【鈴木道弘】 政府調査団は午後2時から伊東市役所で鈴木藤一郎市長らから災害状況の説明を受けた後、宇佐美地区に入った。 大木が倒れた春日神社を見た林田副大臣らは、太い枝もほとんど折れ、社(やしろ)が跡形もなくつぶれた「鎮守の森」の無残さに驚いた様子。 高さ20メートル以上ある幹にトタン板が巻きついたままになっている様子も見た。 屋根が吹き飛ぶ家屋が相次いだ宮川沿いや土石流にえぐられた跡などを視察したが「被害発生が深夜だったらもっと広がっていただろう」と語った。 同市が14日までにまとめた宇佐美地区の被害状況は屋根の全壊が12日時点より20戸、一部損壊439戸増え、それぞれ108戸、623戸となった。 壁などの損壊も含めると1・4倍の1178戸に上った。 こうした被災世帯に14日もボランティア40人が13世帯を訪れ、土砂除去などを手伝った。 土石流に自宅を直撃された設備業、佃友啓さん方には三島市の会社員、早川美穂さん(28)と富士市の大学2年、嶋田雄規さん(20)が訪れ、壁を押し破って室内に入り込んだ泥をスコップで外へ運んだ。 2人は「すごい被害にびっくりした」と言いながら、黙々と夕方まで働いた。 佃さん方では10人前後の友人らが土砂の運び出しにあたったが、土砂が多く、なかなか作業がはかどらないという。 同地区では12日に災害ボランティアセンターが設置された。 当初はボランティアの数も少なかったが、14日には需給がほぼ均衡するようになったという。 10月15日朝刊 (毎日新聞) -