高波が救助隊員を襲う中、富山港の防波堤に漂着した「海王丸」から救助される乗組員 各地に大きな被害をもたらした`23|は、本州を縦断した後、21日早朝、千葉県沖の太平洋に抜け、温帯低気圧に変わった。 読売新聞のまとめでは同日午後1時現在、この台風による死者は53人、行方不明は29人と被害が拡大した。 消防庁によると、今年の風水害による死者・行方不明者は、`23|の被害を除いても、136人。 今回の被害を加えると、計508人を出した1982年以降、最悪となった。 裏山が崩れ、住宅7戸が土砂に飲まれ、5人が行方不明となった岡山県玉野市の現場では、県警や自衛隊の隊員ら約170人が捜索を再開。 青井義一さん(88)ら4人の遺体を発見した。 一方、20日午後10時50分ごろ、富山港(富山市)に停泊していた航海訓練所の練習帆船「海王丸」(池田重樹船長、2556トン)が強風のため、いかりごと流され、同港東防波堤に衝突した。 実習生ら167人が乗っており、そのうち4人が胸の骨を折るなどの重軽傷を負った。 海王丸は航行不能となったため、21日朝からヘリコプターによる救出を行った。 今年は、風水害による死者や行方不明者が相次いだ。 近年では93年の死者・行方不明者計183人が最多だったが、今年は今回の被害でこれを上回ることになった。 消防庁が被害集計を取りまとめた81年以降で、最悪の被害を出した82年は、7月末に「長崎豪雨」が発生するなど、雨や台風による大災害が続いた。 (読売新聞) -