◇「自宅でぐっすり眠れる」 9月29日の`21|による土砂災害で死者・行方不明者7人を出した宮川村で24日、天ケ瀬地区4世帯11人に出されていた避難指示が解除され、村内に出されていた避難勧告や指示は、これですべて解除された。 久しぶりに帰宅した住民は、喜びと安どの表情を浮かべていた。 村によると、同地区の裏山斜面に約110メートルにわたり亀裂が走り、地滑り発生の危険が生じた。 このため、県は地中から水を抜く応急のボーリング工事を実施。 さらに、地盤の動きを見る計器を設置、監視態勢を強化した。 今後詳しい地質調査を行い、来年度まで工事を継続する。 避難指示の対象だった同地区の無職、熊野金三さん(87)、わかさん(80)夫妻はこれまで近くの二男宅に身を寄せていた。 金三さんは「これからは自宅でぐっすり眠れる。 今までは何もする気になれなかったが、今後は家の片付けをする」と顔をほころばせていた。 村内に住む母親宅から帰宅した金属加工業、南好春さん(50)は、妻と子どもの計7人暮らし。 日中に仕事場のある自宅に戻ることはあったが、夜を過ごすのは台風以来約2カ月ぶりになる。 南さんは「地滑り対策の工事が完全ではないので雨が降った場合などを考えると不安。 しかし、自宅で寝るのは気分的に楽で、うれしい」と笑顔を見せていた。 【影山哲也】 11月25日朝刊 (毎日新聞) -