接ぎ木した天橋立の名松(夜久野町平野・府緑化センター) `23|で大きな被害を受けた日本三景・天橋立(京都府宮津市)の樹齢3、400年とも言われる「双龍の松」などの名松を接ぎ木にして残す取り組みが、京都府夜久野町の府緑化センター(府林業試験場夜久野分場)で進められている。 うまくいけば、2年後にも再び天橋立に植えられるようになるといい、「なんとか成功させたい」と職員らが経過を見守っている。 天橋立では強い風や雨で、計193本の松が倒れた。 幹回り1メートル以上もある「双龍の松」や「蕪村松」、「小女郎の松」など名前を付けて親しまれてきた松も被害を受け、同センター職員が府丹後土木事務所の要請を受け、現地でこれら3本の松の枝(太さ約1センチ)を採取した。 同センターでは、採取した命名松の枝と、台木となる2−3年生の別の松の形成層同士を接着。 10−18本ずつ計42本を接ぎ木した。 松の接ぎ木に適しているのは、やにが出ない2月ごろとされ、心配されたが、少なくとも数本は順調に育っているとみられる。 湿度を保つためビニール袋で包んで大切に育てられており、同センターの中村善剛分場長は「数100年もの長い間、砂地で風も強い天橋立の環境に適応してきた強い松の遺伝子を、なんとか残していきたい」と意気込む。 (京都新聞) -