年末からの積雪で、折れるなどして無惨な姿となった北山杉(京北町細野) 昨年の`23|と年末からの積雪で、京都の銘木の北山杉など口丹波地方の杉、ヒノキに、倒木や折損など大きな被害が出ていることが、6日までにわかった。 京都府のこれまでの調査によると台風による被害総額は約3億6000万円、雪害は約5億円にのぼる。 倒木などの商品化は難しく、あらためて造林するにも多額の費用がかかる。 「山を荒れさせないためにも緊急支援が必要」と関係者らは訴えている。 被害は京北町や美山町など口丹波の各市町と、隣接する京都市北区小野郷などにも及んでいる。 府によると、口丹波地方の`23|被害では0・1ヘクタール当たり30パーセント以上の被害木がある区域は美山町118ヘクタール、和知町116ヘクタールなどで、園部町を除く口丹波全体で計340ヘクタール。 一方、雪害は日吉町64ヘクタール、京北町28ヘクタールなど。 樹齢20−30年の杉、ヒノキに被害が集中し、樹齢100年前後の大木の倒伏も相次いだ。 積雪などで調査不能の地域もあり、被害はさらに増えるとみられる。 京北町の男性(65)は「植林して二十数年で、磨き丸太用として近く伐採を予定していた北山杉6000本のうち、3000本以上が倒伏、折損した」と嘆く。 美山町森林組合の武田勲組合長によると、被害木の商品化は困難で、今回の被災を機に経営を放棄する山主も出るとみられる。 森林保全への影響が懸念されるが、国の補償制度の激甚災害法と森林法はいずれも被害木の伐採、搬出、造林と作業路開設などが補助対象。 被害木そのものに対する補償はなく、伐採などで補償を受けると一方で植林が義務付けられる。 武田組合長は「今回の被害で意欲がなえてしまい、植林などの事業適用を望まない山主が増えるのでは」と心配する。 また、中島三夫・美山町長は「放置するとますます山が荒れる。 行政の支援は限られるが、関係機関と相談して可能な限りの手だてをつくしたい」と話している。 (京都新聞) -