昨年9月の台風で大きな被害を受けた函館港の島防波堤(400メートル)の復旧工事が国内最大級の特殊機械を投入して急ピッチで進んでいる。 ケーソンと呼ばれる巨大な鉄筋コンクリートの箱を海上で建造する一方で、海中で転倒した古いケーソンを打ち壊し、破片やケーソン内に詰まっていた砂を回収する作業が続く。 工費は約50億円で来年3月に完成予定という。 【安味伸一】 島防波堤は00年に西防波堤外側に築造。 長さ15メートル(幅8メートル、高さ14メートル)のケーソンを27基つないでいたが、台風で25基が流失した。 新しいケーソンは長さ20メートル(幅10・6メートル、高さ14メートル)と一回り大きく、中に詰める砂を含めた総重量は、1基あたり従来の7割増の約6300トン。 海上に浮く3カ所のフローティングドックで製作中で、今月中旬に第1号が進水する。 一方、海中で転倒した古いケーソンの撤去も進んでいる。 長さ6・5メートル(重さ55トン)の鋼鉄製の巨大な棒をクレーンから打ち下ろしてケーソンを粉砕し、別の作業船の大型機械がすくい上げる。 工事を受け持つ北海道開発局函館開発建設部函館港湾事務所の千葉不二夫第1工事課長は「短い工期のため、全国から大型機械が集まっている。 完成すると、従来のものに比べ2割増しの強い波にも耐えられる」と説明する。 6月9日朝刊(毎日新聞) -