◇改修に方針−−保護検討委が発足 国の特別天然記念物・オオサンショウウオが昨秋の`23|で被災した出石川水系で大量に見つかったのを受け、沿岸の住民や学識者ら13人で構成する県の「オオサンショウウオ保護対策検討委員会」が11日、発足した。 豊岡市出石町であった初会合では、4~6月に県が実施した調査で確認された計256匹を今月末から2週間程度かけて“救出 する計画や、変化に富んだ河川環境を生み出す河川改修の基本方針などが報告された。 救出後の“転居先 は同市日高町のニジマス養殖用コンクリート池に決定。 工事が終わる07年度までの長期にわたるため、共食い防止のため体重別に3グループに分け、池の中には隠れ家や日よけを置いて快適な環境作りを心がける。 当面は4カ月ごとに個体の体重などを測定し、健康状態を確認するという。 一方、河川改修にあたっては、現存する天然河岸は極力保全するほか、生き物の隠れ家となるすき間を確保する▽夏場に水温が上昇しないよう、水深に変化を持たせる▽水辺の植生を復元し、木陰を再現する――など5項目の基本方針を打ち出した。 委員からは「オオサンショウウオだけでなく、他の水生生物にも配慮した工法を」などの意見があり、8月上旬に開く次回会合で最終決定することにした。 委員長に就任したオオサンショウウオ研究の第一人者、栃本武良(とちもとたけよし)・前姫路市水族館長は「コウノトリやトキのように数が減ってからでは保護対策は間に合わない。 オオサンショウウオをシンボルに出石川の自然環境をよいものにしていくには、地域の人々の協力が不可欠」と話していた。 【武井澄人】 〔但馬版〕 7月12日朝刊(毎日新聞) -