◇悪天候の中、迅速な行動 東京都の八丈島の東約80キロの海上でヨットが浸水し救助を求めていた2人は26日午後、海上自衛隊のヘリコプターに救助された。 無事救助の影には、`7|による悪天候の中で、迅速な救助に取り組んだ海上自衛隊員らの活躍があった。 救助要請を受けた第3管区海上保安本部によると、ヨット「sakura」(8・5トン)はミクロネシア連邦に向けて航行中に高波で浸水。 乗組員の岡山県在住の日本人男性(49)とミクロネシア人男性(40)が救命用いかだで脱出した後、行方不明になっていた。 同本部が捜索して発見したが、救助困難のため海上自衛隊第21航空群司令(千葉県館山)に出動を要請した。 海上自衛隊によると、現場は風速約20メートル。 激しい雨が降りしきり、ヘリの出動が許されるぎりぎりの状況。 波のうねりが高く、直径2メートル弱の小さな救命用いかだの捜索は困難を極めた。 男性らがたいた発炎筒の赤煙で、発見することができた。 風や波のうねりを読んで指示を出す航空士と運転士のコンビでヘリを巧みに操作。 上空から「レスキューホイスト」と呼ばれる救助用の分厚いベルトを降ろし、一人ずつつり上げて救助した。 ヘリの機長として救助を指揮した第101航空隊飛行隊員、白石英史3佐は「実地でのつり上げ救助は初めての上に天候が悪く緊張したが、その分慎重に行った」と、困難な救助を成功させた達成感をにじませた。 【稲田佳代】 7月27日朝刊(毎日新聞) -