02年から2年連続で日本海沿岸を大量に漂流し、漁業に大被害を与えた大型クラゲ(エチゼンクラゲ)の発生が「過去最悪の恐れ」(水産庁)との“警報 を受け、福井県はこのほど、漁業関係者と、沿岸12市町村や県関係部局の担当者を集め、対策連絡会議を開いた。 クラゲは北上しつつ成長し、傘の直径2メートルに達し定置網を破ったり、魚を痛める。 03年の大発生ではナホトカ号重油流出事故(97年)以来の緊急資金が運用された。 水産総合研究センター・日本海区水産研究所(新潟市)の飯泉仁・日本海海洋環境部長の報告によると、今年は「例年より早い」7月9日に対馬沖で最初の個体を確認。 現在は島根県沖に多く、若狭湾近くにも来遊し始めている。 福井県は今年、各漁協などと連携して情報を収集、国の情報と総合してフィードバックするシステムを運用。 03年以降に研究が進んでおり、クラゲの入網を防ぐ技術も実用段階だ。 県の担当者は「台風と同じで来るのは防げないが、事前対策を講じられなかった03年までとは違い、被害を極力減らしたい」と意気込む。 18日にも情報交換会を開く。 【田辺一城】 8月15日朝刊(毎日新聞) -