◇原因分析へ `11|は26日未明に県内を直撃、小田原市周辺などに大きなツメ跡を残した。 同市は、同日未明、市内を流れる山王川があふれ水害が発生する恐れがあるとして880世帯に避難勧告を出した。 ところが、勧告に応じて避難した市民はいなかった。 避難勧告が実質的に機能していなかったため、同市は「なぜこんなことになったのか分析する」と話している。 市によると、山王川の水位が同日午前0時40分、特別警戒水位を超えたことを確認、その後も水かさが増した。 同午前1時、山王川両岸の久野宮本地区880世帯に避難勧告を発令した。 近くの中央公民館と三つの小学校の計4カ所が指定の避難先になった。 しかし、勧告のある前から同公民館に自主的に避難していた4世帯11人を除いては、避難先に来た市民はいなかった。 水位は徐々に下がり同2時半、勧告は解除された。 避難勧告は広報車を巡回させて伝えたという。 市は避難勧告に応じた市民がいなかったことについて(1)もともと深夜の広報の仕方に問題があった(2)風雨で伝わらなかった(3)伝わったが市民の判断で避難しなかった――のいずれかのケースが考えられるとする。 市では「自治会と連絡を取り、原因を探る」と話す。 一方、箱根町では、国道1号が同日も通行止め。 同町立湯本中学の体育館の屋根は強風でめくられ、同中は9月1日の2学期の始業式以降、体育館が使えず授業に影響が出るという。 小田原土木事務所によると、国道1号の同町湯本と塔之沢の境で、がけ上に道路に落ちたり倒れる恐れのある木や石があり、通行止めにして取り除く作業を続けている。 また、同町教委によると、中学校の体育館は穴が開き、館内から空が見える状態。 グラウンドが使えないときは教室で保健体育の授業を行い、修理後に体育館での体育を再開するという。 【大西康裕、写真も】 8月27日朝刊(毎日新聞) -