九州北部に上陸した大型の`14|は7日、九州や四国に記録的な豪雨をもたらして日本海に抜け、中国西部や山陰、四国の一部を暴風域に巻き込みながら北東へ進んだ。 愛媛県西条市で1日当たりの降水量が757ミリを観測するなど九州、中国、四国の計57か所で観測記録を更新、計9人が死亡、15人が行方不明となるなど、西日本各地に大きなつめ跡を残した。 台風は速度を上げながら北東へ進み、7日夜には北海道に接近、再上陸する恐れがあり、気象庁で厳重な警戒を呼びかけている。 各地の死者は鹿児島県5人、宮崎県3人、徳島県1人。 行方不明は宮崎県8人、山口県3人、大分県3人、岡山県1人となっている。 7日午前1時ごろには、山口県岩国市の山陽自動車道ののり面が長さ50メートル、幅13メートルに渡って崩壊。 路面が陥没し、土砂が近くの民家2棟を押しつぶし、3人が行方不明となっている。 日本道路公団によると、高速道路ののり面崩落で人的被害が出たのは初めて。 鹿児島県垂水市では、土砂崩れで行方不明だった70歳代の女性2人の遺体が見つかった。 宮崎県三股町でも土砂崩れで埋まった住宅の中から夫婦の遺体が発見された。 気象庁によると、`14|は7日午前10時現在、石川県能登半島沖の日本海にあり、時速40キロで北東へ進んでいる。 中心気圧は980ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は30メートルで、中心から南東側150キロと北西側130キロの範囲で風速25メートル以上の暴風が吹いている。 同日午前6時ごろ、「大型で強い」から「大型」に変わったが、北海道から東北にかけて激しい雨となっており、岩手県大船渡市で1時間の雨量が56ミリの過去最高を観測した。 8日正午までの予想雨量は、北海道で250ミリ、東北地方で200ミリ。 台風の北上に伴い、東日本や北日本で南風が強まっており、東京・大手町では午前8時7分に19・6メートルを観測した。 ◇ 気象庁によると、7日午前9時、フィリピンの東の太平洋上で`15|が発生した。 中心気圧は1002ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は18メートル。 時速30キロで北北西に進んでいる。 (読売新聞) -