◇避難指示は11万4277人−−県対策本部 大型で強い`14|は県内につめ跡を残した。 大雨の影響で各地で土砂崩れが発生。 高千穂町で1人が死亡したほか、同町や椎葉村、三股町でも計9人が行方不明となっている。 このほか、各地の河川が増水し、宮崎市や延岡市などで避難指示が11万4277人(午後3時現在)、勧告は3万8699人(同)を対象に出され、多くの人が避難した。 【台風取材班】 県災害対策本部は6日、県内の被害状況を発表した。 人的被害では、死者が高千穂町1人。 行方不明が高千穂町4人▽椎葉村3人▽三股町2人――の計9人。 負傷者は、高千穂町で1人(けがの程度は不明)、軽傷が佐土原町2人▽三股町1人▽日向市1人――計5人となった。 また県は同日、浸水被害が激しい高岡▽国富▽東郷▽北方――計4町に災害救助法を適用した。 県危機管理局などによると、住宅被害は、全壊18▽半壊4▽一部損壊42▽床上浸水592▽床下浸水783――計1439棟となった。 避難状況(6日午後3時現在)は避難指示が4万9218世帯11万4277人▽避難勧告は1万5107世帯3万8699人▽自主避難は4306世帯1万2790人――に及んだ。 公共設備関係では、県全体で約7万300戸(午前11時現在)が停電。 水道では高鍋、新富両町で断水し、自衛隊などが給水支援している。 学校では県内の公私立高中小学校のすべてが休校。 災害救助法が適用された高岡町など4町では、毛布や水が給与される。 ◇堤防決壊の恐れ、102世帯が避難−−北郷町 北郷町郷之原乙の広渡川の右岸堤防が増水のため、長さ40メートルにわたってえぐられ、決壊の恐れが出たため5~6日、堤防と県道に囲まれた低地帯の102世帯、237人が近くの同町農村センターに避難した。 県日南土木事務所が「根固めコンクリートブロック」(3トン)210個と、大型土のう(2トン)200個を並べる応急処置を取り、夜通し警戒にあたった。 台風の北上とともに水位も下がり、6日午後3時、全員自宅へ帰った。 ◇都城で463人避難−−三股、山之口の裏山崩れる 三股町と山之口町で民家の裏山が崩れたほか、都城市では住宅や道路が浸水するなどの被害が出た。 山之口町山之口では早朝、崩れた土砂に民家1棟が押し流された。 町などによると、民家には男性(53)が住んでいたが、連絡が取れていない。 都城市は5日午後7時10分、松元町や西町など大淀川流域の1450世帯に避難勧告。 6日正午の最大時には、自主避難の266人を含む463人が公民館など21カ所に避難した。 同市鷹尾1丁目と志比田町、金田町などでは内水によるとみられる住宅浸水があり、市によると消防のゴムボートが計30人以上を救出した。 三股町蓼池の国道269号では正午前、強風にあおられた車が道路脇の水田に転落した。 ◇南郷村、えびので雨量千ミリ超える 宮崎地方気象台によると、降り始め(3日午前9時)からの雨量は6日午後4時現在、南郷村で1318ミリ▽えびの市1225ミリ▽日之影町1098ミリ▽田野町1012ミリ▽諸塚村996ミリ。 最大瞬間風速は、日南市で47・6メートル▽宮崎市と延岡市で43・1メートル――だった。 交通機関では、空の便が全便、海の便もマリンエキスプレス全便が欠航。 宮崎自動車道、東九州自動車道、国道10号、220号も通行止めになった。 ◇浄水場が冠水−−宮崎市 宮崎市では冨吉浄水場2階部分まで冠水し、水道水の供給ができなくなった。 下北方浄水場からの供給に切り替えるが、安定した給水ができない可能性もあるとして市水道局は節水を呼びかけている。 また、同市は6日のごみ収集を中止。 同日収集予定だった燃やせるごみを9日、燃やせないごみを13日に収集し、資源ごみは次回に収集する。 折れた木の枝や葉など、台風によって発生したごみは透明な袋に「災害ごみ」と記入して、それぞれの収集日に出せば、ごみ専用袋を使わなくても収集するという。 ◇3河川水位上昇、大淀川9・93メートル−−計画高水位超える 台風による風雨の影響で、宮崎市内を流れる大淀川の河口から11キロ上流地点にある観測所の水位が観測史上初めて計画高水位(9・36メートル)を超え、午前11時40分には9・93メートルとなった。 高鍋町でも一時、小丸川の水位が計画高水位(5・82メートル)を超す6・09メートルとなった。 また、県北の大瀬川でも延岡市の三ツ瀬観測所で計画高水位(5・53メートル)を超す6・39メートルに達した。 9月7日朝刊(毎日新聞) -