大型で強い`14|が九州を北上した影響で県内は6日、終日混乱した。 大隅半島を中心に強い風雨に見舞われ、垂水市で2人死亡、3人が行方不明になった。 また、県内全域で交通網が寸断され、ライフラインも乱れた。 湧水町の257世帯612人に避難指示が出され、最大で避難勧告は1166世帯・2574人、自主避難は3889世帯・6068人に及んだ。 鹿児島地方気象台は、地盤が緩んでいるとして土砂災害に最大級の警戒を呼びかけている。 【高橋咲子】 ■被害 垂水市の死者、行方不明者5人のほか、知覧町で男性(55)が鶏舎を補強中に脚立から落下し、頭を打撲。 また、川辺町で自宅の2階に木が倒れ、割れた窓ガラスで母(46)と息子(10)が手を切るなどのけがを負った。 県などの午後5時までのまとめによると、建物への被害は、少なくとも全壊9棟▽半壊5棟▽一部損壊8棟▽床上浸水9棟▽床下浸水126棟。 74自治体が災害対策本部か警戒本部のいずれかを設置した。 ■風雨 4日午前0時の降り始めから6日午後4時までの総雨量は、肝付町前田で9月の1カ月間の総雨量の3倍強にあたる949ミリを記録。 他にも、同町甫与志岳829ミリ▽錦江町田代770ミリなど、大隅半島を中心に激しい雨が降った。 最大瞬間風速は種子島59・2メートル(6日午前4時34分)▽屋久島58・1メートル(同午前0時29分)▽鹿児島48・4メートル(5日午後9時7分)――だった。 ■衆院選 `14|は追い込みをかける各陣営にも大きな影響を与えた。 加治木町木田の民主元職の選挙事務所では午前9時ごろに、入り口のガラス戸が割れたのを始め、道路や駐車場に面した窓ガラスが次々と割れた。 選挙用の資料などはスタッフがかろうじて運び出し、国分市内に急きょ事務所を確保した。 一方、街頭遊説をする陣営はほとんどなし。 自民前職は午前中から防災服姿で避難所を回り、民主前職もタスキなしで有権者のお見舞いに回った。 また、無所属前職は被災地に。 各陣営は交通網の復旧をにらみ、7日以降の日程組み替えに追われた。 また、県選管によると、西之表、曽於市など10市町村が6日朝から午後まで期日前投票所を一時閉鎖した。 9月7日朝刊(毎日新聞) -