6日夜から7日にかけ、日本海を駆け抜けた`14|。 昨年秋の`23|水害の記憶がまだ生々しい但馬地方では、今回は大きな被害こそ免れたものの、ナシの落果が相次ぎ、土砂崩れや停電も発生するなど、各地につめ跡も残した。 ■強風 豊岡市で7日午前2時34分に最大瞬間風速23・3メートルを記録するなど、午後まで各地で強い風が吹いた。 ちょうど二十世紀ナシの収穫期を迎えていた温泉町と香美町香住区では、強風で落ちたナシが多くで見られた。 温泉町では、47戸の農家が15ヘクタールで二十世紀ナシを栽培しており、ほぼ4割の収穫を終えていたが、残っていたナシの3割が落果した、という。 南東の風を受けた香住区矢田の農家では「もう1週間台風が遅ければ、良いナシが完全に収穫出来たのに」と言いながら、朝早くから落ちたナシをコンテナに回収していた。 香住営農生活センターの山崎鶴蔵センター長(50)は「香住では、あまり落ちてなかったと聞いています。 実際はこれから、風でナシ同士が当たったり、こすれたりしているので、収穫して袋を取って見ないと分かりません」と話していた。 ■避難 昨年の`23|で土砂崩れがあった豊岡市の江野など4地区13世帯28人に対して、今回の台風で危険性が高まったとして、6日夕から深夜にかけて避難勧告が発令、7日午後1時に解除された。 また豊岡、朝来、養父の3市で一時、計48世帯85人が公民館などに自主避難した。 ■停電 6日午後11時半ごろ、養父市大屋町和田の電線が強風による倒木のため切れ、民家2戸が停電したが、約30分後に復旧した。 豊岡市下宮の国道178号でも倒木で電線が切れ、7日午前7時55分ごろ、周辺の約180戸が停電。 市内の交差点4カ所でも信号が消え、約30~50分後に復旧するまで、豊岡署員計約10人が交通整理に当たった。 7日午前0時35分ごろ、養父市吉井の県道が土砂崩れのため通行止めとなったが、まもなく復旧。 朝来市奥田路の林道も土砂崩れで通行止めとなった。 ■休校 但馬管内の76小学校と1分校、27中学校のうち、59小学校と1分校、22中学校が休校。 天候の様子を見るため、授業開始を1~2時間遅らせたのが5小学校、2中学校だった。 〔但馬版〕 9月8日朝刊(毎日新聞) -