「郵政解散」に伴う衆院選は11日投開票される。 県内各地に大被害をもたらした`14|も過ぎ、宮崎1~3区に立候補している10人は選挙カーや集会で「最後のお願い」を訴え、走り回っている。 2、3区は郵政民営化法案に反対して自民非公認になった無所属前職と、対抗馬の自民新人、政権交代を訴える民主新人が激突。 1区は自民前職に、野党3候補が挑む構図だ。 投票は11日午前7時~午後8時、県内802カ所で(一部は開始、終了時間繰り上げ)。 即日開票され、深夜から翌日未明にかけて順次、当落が判明する見通し。 【衆院選取材班】 ◇各陣営手応え ◇1区◇ 【中山成彬陣営】外山三博・選対本部長は「台風災害で投票率低下を心配しているが、復旧対策は政権与党しかできない。 現職大臣として期待は高まると思う。 郵政民営化など小泉改革の必要性も有権者に浸透してきた」と自信を述べた。 【米沢隆陣営】権藤梅義・選対本部長は「郵政民営化反対や年金問題を訴え、手応えを感じる。 自民は『過疎地の郵便局はなくならない』というが、不採算の局が残るかどうか分からない。 小泉改革はまやかしだ」と政権交代を訴えた。 【鳥飼謙二陣営】中武秀行・選対本部長は「解散前から準備を進め、街頭宣伝などをしてきたので滑り出しは順調だった。 鳥飼氏は福祉が専門分野。 社会保障問題への関心が高まっており、終盤に支持が拡大している印象だ」と話した。 【前屋敷恵美陣営】吉田貴行・選対本部長は「1市6町をしっかり回った結果、有権者の関心が郵政から、年金など社会保障に移ってきたと手応えを感じている。 台風の被災地の救済、早期復興も含め、支持を訴えたい」と話した。 ◇2区◇ 【上杉光弘陣営】坂口博美・選対本部長は「『2区を自民空白区にしてはいけない』と訴え、宮崎に必要な人であることを最後まで浸透させたい。 出遅れはあったが、支持者に候補の考えを理解してもらい、手応えを感じる」と意気込む。 【江藤拓陣営】島田松男・選対本部長は「支持者の多い山間部の台風被害で投票率低下が気になるが、結束力があり、さほど揺るがない。 最後まで手を抜かずに、もう一押しするためにも隅々まで気を配りたい」と気を引き締める。 【黒木健司陣営】大原伸彦・選対本部長は「公示後、延岡市などの労組と後援会が両輪になってうまく回っている。 年金、子育て、介護など生活に密着した政策を訴えて無党派層の上積みを更に図っていきたい」と語気を強めた。 ◇3区◇ 【古川禎久陣営】堀之内久男・選対本部最高顧問は「厳しい選挙戦だが、有権者一人一人に候補者の政策を訴えてきた。 前回の初当選以来、農家など多くの人と対話を重ねてきたことも併せ、真面目な人柄を知ってもらえている」と話した。 【持永哲志陣営】磯江純一・選対幹部は「終盤に盛り上げようと思っていたので、小泉首相が来られなかったのは痛かったが、自分たちの力でやるしかない。 国の改革がかかっている選挙なので絶対勝つもりで、後は攻めるだけ」と話した。 【外山斎陣営】児玉優一・選対委員長は「最初は出遅れたが、徐々に浸透してきた手応えを感じる。 新しい選択肢を提示したことと、若い候補者への期待感から支持が増えつつある。 小泉政権に一石を投じることができるはず」と話した。 ◇台風被害が影響!?各陣営、低下を懸念−−投票率 投票率の行方が注目されている。 郵政民営化の賛否や政権選択を巡って全国的に関心が高まっていたが、県内では`14|が来襲。 被災者からは「復旧作業で選挙どころじゃない」との声も聞かれ、各陣営とも投票率低下を心配している。 県内の投票率は、複数の候補者が当選する中選挙区制だった93年は76・16%だったが、小選挙区制になった96年に過去最低の62・36%に。 投票時間が延長された00年は67・35%に盛り返したが、前回の03年は統一地方選、知事選と続き「選挙疲れ」が影響して63・14%と低下した。 今回は公示(8月30日)翌日から5日間の期日前投票者数は2万4527人で、不在者投票が実施された前回と比べ3392人上回った。 好調な滑り出しだったが、5日からの台風接近。 各陣営とも集会中止や選挙カーで連呼をやめた。 「復旧対策にも影響する国政選挙なので、投票してもらいたい」(1区の陣営幹部)などと各陣営も気をもむ。 県選管にも、浸水被害などで投票所の入場券を紛失した有権者から「投票出来るのか」と問い合わせが続々。 県選管によると、入場券がなくても、運転免許証など身分証明書を提示すれば投票は可能。 証明書がなくても「生年月日や住所などを聞き、本人と確認できれば投票できる」。 【中尾祐児】 ◇羽田民主党顧問、新人応援で来県 宮崎2区の民主新人の応援のため、党最高顧問の羽田孜元首相が8日夜、延岡市の延岡総合文化センターで開かれた決起大会で支持を訴えた。 「元祖クールビズ」と紹介された羽田元首相はグレーの半袖ジャケット姿で登場。 「今の自民党は首相に物を言う人がおらず、機能不全に陥っている」と批判。 「イギリスのサッチャー元首相に『なぜ日本は政権が変わらないのか、他に政党がないなら新しくつくることも民主主義だ』と言われた」というエピソードを紹介し、「民主党が比例でトップになって政権交代するしかない。 夢のある日本のために勝ち抜きたい」と語気を強めた。 9月10日朝刊(毎日新聞) -