◇海山町9・29豪雨災害 ◇13日間の支援の記録「災害発生!その時、誰がどう動いたか」発刊−−町災害ボランティアセンタースタッフ 昨年9月29日に三重県を襲った`21|による豪雨で被害を受けた海山町で救援活動を展開した「海山町災害ボランティアセンター」のスタッフらが、記録誌「災害発生!その時、誰がどう動いたか」を発行した。 延べ5003人がボランティア経験のない中、試行錯誤を繰り返しながら支援を続けた13日間の記録を克明につづっている。 同センターは地元住民らが中心となって組織した県内初の災害ボランティアセンター。 記録誌では、センターを発足した経緯や運営状況、支援物資の内容、実際の活動風景、被災写真、センターに寄せられた声などを掲載している。 編集責任者で同センターの副センター長を務めた端無(たなし)徹也さん(32)は「中学生にも理解できるように分かりやすく編集した。 災害に遭った場合にどう対応すれば良いのか、この記録誌を読んで参考にしてもらいたい。 私たちの経験が今後の災害対策に少しでも役立てばうれしい」と話している。 記録誌は1冊1000円。 海山町社会福祉協議会などで購入できる。 問い合わせは、カフェクリーム(0597・22・5554)へ。 【七見憲一】 ◇悪夢を忘れまい−−郷土資料館で記録写真展 `21|による豪雨は宮川村や海山町に甚大な被害をもたらした。 “悪夢 から間もなく1年がたつのに合わせ、海山町中里の町郷土資料館で豪雨災害の記録写真展が開かれている。 町民が必死な思いでシャッターを押した貴重な写真約50点が出品され、災害の恐ろしさを改めて伝えている。 海山町は相賀、船津地区などで死者2人、住宅半壊19世帯、床上浸水1588世帯、床下浸水111世帯という大きな被害が出た。 写真展では、水の力でなぎ倒された墓石や、胸までつかり必死に避難する住民の姿、屋根だけ残し水没した車、瞬く間に川にひょう変した道路、水郷地帯のように変わり果てた船津駅周辺などがとらえられ、どの写真からも当時の悲惨な状況がよみがえる。 同館の川端徳夫主事は「紀北地域は雨に強いといわれたが、その安全神話が崩れ、自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられた災害だった。 大切な命を守るため、災害時にどう対処すれば良いかを考えるきっかけにしてもらいたい」と話している。 30日まで。 【七見憲一】 〔三重版〕 9月15日朝刊(毎日新聞) -