◇台風禍、今なお ボランティアも懸命支援−−高岡町や宮崎 `14|による水害で知的障害者福祉作業所も大きな被害を受けた。 ボランティアの支援によって、少しずつ回復の兆しを見せているが、機材や設備が壊れるなど、厳しい運営を迫られている。 【関谷俊介】 高岡町小山田の「すくすく工房」(所長・河上悦子さん)。 利用者の他、学生5人と一般3人のボランティアが作業や片付けを手伝っていた。 工房では、プランターカバーやキッチンペーパー立てなどの木工製品を加工、販売している。 だが、作業所が約1・8メートルまで浸水、倉庫内の商品はほとんど水浸しとなった。 「今月下旬に商業施設に搬入するはずだった」と河上さん。 利用者9人のうち4人の家も浸水した。 河上さん宅も床上浸水したが、「利用者の居場所がなくなってしまう」と、13日から作業所を復旧させたという。 水害で約100平方メートルの作業所内は棚や機械が散乱したが、町内外から総勢100人が応援に来た。 河上さんは「たくさんの人のおかげでここまで来られた。 機械や書類はだめになったが、少しずつやっていきたい」と汗を流していた。 宮崎市糸原の「たんぽぽ福祉作業所」(所長・西本マリ子さん)では、約10アールのビニールハウスで20種類の花の苗を育てていたが、すべて泥水とともに流された。 700株は今月に納入する予定だったという。 高校生らのボランティアの協力で泥を取り除き、寒冷紗(かんれいしゃ)をかぶせて応急処置、20日から作業を再開する。 耕運機や車も浸水。 水害後、畑のパイプから水が出なくなり、スプリンクラーも使えなくなった。 西本さんは「今までも運営を維持していくのに精いっぱいだった。 修理代がかさむと、給与も払えなくなる」と不安そうに話した。 9月17日朝刊(毎日新聞) -