9月の`14|で大きな被害を受け、全線復旧を断念した宮崎県の第三セクター「高千穂鉄道」(社長=黒木睦郎・同県高千穂町長)は20日、取締役会を開いて同鉄道を廃止することを決定した。 27日の臨時株主総会で承認を得て、国土交通省に廃止を届け出る方針。 1972年に旧国鉄高千穂線として全線開通して以来、33年の歴史に幕を閉じることになる。 同鉄道は、同県延岡市と高千穂町を結ぶ約50キロ。 国鉄民営化に伴い89年に県と沿線市町による三セク鉄道として引き継がれた。 `14|の集中豪雨により五ケ瀬川沿いの鉄橋2本が流失したのが廃止の直接の引き金になった。 復旧費26億円を含め今後10年間に約40億円の負担が見込まれ、今月9日の取締役会で全線復旧を断念していた。 沿線人口減少や道路改良による乗客減で毎年約7000万円の営業赤字を計上し、県や沿線4市町で補てんを続けていたことも廃止論議に拍車をかけた。 20日の取締役会では、内陸部約20キロの部分復旧の是非を協議したが「黒字が見込めない」と県などが難色を示し、全会一致で廃止を決めた。 一方、黒木社長は高千穂町が独自に民間と協力する形での部分運行を模索したいとし、了承された。 【中尾祐児】 (毎日新聞) -