鳥取県江府町のjr伯備線で、jr西日本米子保線区員4人が特急にはねられ、死傷した事故の起きた同社米子支社管内で2004年9月、現場責任者の思い違いにより、保線作業員3人が特急列車にはねられそうになるトラブルが起きていたことがわかった。 伯備線の死傷事故でも、現場責任者が思い込みで誤った指示を出した可能性が高まっており、過去の教訓を生かせない体質は批判を浴びそうだ。 同支社によると、04年9月9日午前10時40分ごろ、島根県益田市の山陰線・益田―石見津田間で、浜田鉄道部浜田工務支部の保線作業員3人がレールのつなぎ目を補修中、上り特急「スーパーおき2号」が数百メートル手前に迫ってきたため、現場責任者があわてて非常用の笛を吹き、線路から飛びのいたという。 列車は急ブレーキをかけ、数分間現場に停車後、運転を再開した。 3人は現場責任者と工事担当、見張り担当。 この日は、台風の影響で新山口―益田間の山口線が始発から全線運休中。 現場責任者は、山口線から益田で山陰線に乗り入れる新山口発米子行き「スーパーおき2号」の運行がないと勝手に判断。 ダイヤ表の「スーパーおき2号」を塗りつぶし、運休扱いにしていた。 だが、特急は山陰線だけを走る益田発に変更されていた。 当時、運輸指令は、ダイヤ変更を、現場責任者に事前に2回電話で伝えていたが、責任者は「十分に理解していなかった」という。 米子支社総務企画室は「意識改革を再度、徹底したい」としている。 (読売新聞) -