◇垂水市立牛根中3年生18人 昨年9月の`14|で住宅32棟が全半壊するなど大きな被害が出た垂水市牛根麓地区。 災害から半年余りが過ぎた10日、卒業を間近に控えた牛根中学校(中渡瀬要校長、46人)3年生18人が近くの道の駅「たるみず」に復興を祈る記念植樹をした。 植樹に込めた思いは「復興」と「友情の絆(きずな)」――。 「20歳になる5年後にこの木の下で再会しよう」と全員で誓い合った。 【新開良一】 同校では4人の自宅が全半壊や床上浸水などの被害を受け、全校生徒が自発的に復旧作業を手伝った。 床上浸水で4日間の避難所生活を送った3年の前田光輝さん(15)は「変わり果てた家を見て頭が真っ白になったが、友だちが片付けを手伝ってくれて頑張る気力を取り戻せた」と振り返る。 道の駅も土砂災害を受け、オープン間もない施設の駐車場や広場が大量の土砂で埋まった。 植えた樹木は、施設背後にそびえる桜島の景観とマッチするように「ジャカランダ」と呼ばれる熱帯・亜熱帯原産の落葉高木。 約5年後に薄紫色の花を咲かせるという。 生徒たちは2人1組になり、高さ2~3メートルの苗木を駐車場横の植え込みに植えていった。 二木由美さん(15)は「当たり前に暮らせる幸せ、人の温かさをボランティアで学んだ」と話し、「災害でクラスが一つにまとまったようだ。 5年後に会うのが楽しみです」とにっこり。 担任の茂谷美由紀教諭(29)は「植えた木に負けないようたくましく成長してほしい」とエールを送った。 市によると、3カ所の仮設住宅で暮らす被災住民は当初、計12世帯27人だったが、1世帯が住宅を新築し退居。 現在は11世帯25人。 土石流入などの被害を受けた農地の復旧については、今夏までに終えたいとしている。 3月11日朝刊 (毎日新聞) -