鳥羽市沖の伊勢湾口のタコ漁が不漁続きとなり、漁師たちを悩ませている。 鳥羽磯部漁協の答志、神島両支所では05年度の漁獲量が04年度の半分以下となり、近年にない不漁。 確かな理由は不明だが、台風が相次いで上陸した04年秋以降から水揚げが減少したことから、「大量に流れ込んだ淡水が原因では」と話す組合員もいる。 【大原隆】 同漁協によると、鳥羽地方のタコ漁は、ロープにつぼ(50~300個)を結わえ、水深10~30メートルの海底に沈め、つぼの中へタコを誘い込む漁法が主流。 つぼは毎日引き揚げられ、漁は1年を通じて行われる。 両支所のタコの水揚げが急に減ったのは04年10月。 以来、漁獲量は対前年同月を大幅に下回り続け、今年になっても好転の兆しは見えない状態。 両支所がまとめた05年度の漁獲量は、答志支所が約62トンで、04年度の約132トンに比べ53%減、神島同は約27トンで、04年度の約65トンに比べ約60%減となった。 不漁になった04年は台風が相次いで上陸。 特に`21|は、宮川村(現大台町)で死者6人行方不明者1人を出す豪雨となり、伊勢市の宮川は危険水位を超した。 「異常な量の濁流が伊勢湾に流れ込んだ影響」と見る組合員もいる。 長引く不漁に答志支所の浜口一利運営委員長は「不漁になった確かな原因は分からない。 しかし、タコが淡水に弱いことは確かで、年々減っている点を見ると、豪雨が影響しているかも。 水温が上がってくる夏に期待しているが、岐阜方面の豪雪による雪解け水の影響も心配」と話している。 〔伊賀版〕 5月13日朝刊 (毎日新聞) -