◇30年間めどに延べ27キロ−−ダム放流の設備も新設 国土交通省四国地方整備局と徳島県の吉野川河川整備連絡調整会議が23日、徳島市内であり、策定中の吉野川水系河川整備計画の素案が国交省側から示された。 洪水対策として、30年間をめどに美馬市、三好市、東みよし町などの17カ所(延べ27・2キロ)で堤防整備などを進める。 早明浦ダム(高知県)、柳瀬ダム(愛媛県)の洪水調節容量を増やすことや放流設備新設も盛り込んだ。 7月8日から徳島、愛媛、高知3県の6カ所で、住民意見を聞く会を開く。 素案は、戦後最大の洪水となった04年の`23|の水量を想定。 両ダムでの洪水調整(毎秒2800トン)を経て、阿波市岩津付近の流量を毎秒1万6600トンと設定した。 水があふれる個所に堤防を整備する他、美馬市など5カ所(延べ21・6キロ)で掘削などを行う。 下流の旧吉野川や今切川では、75年8月の`5|の水量から、板野町大寺付近で毎秒1000トンが流れると想定。 徳島市などで12カ所(延べ約20・3キロ)の堤防を新設したり、かさ上げするとした。 ◇住民説明会、来月8日から 素案は27日以降、同整備局のホームページなどで公開する。 住民の意見を聴く会の日程は、▽7月8日 美馬市・美馬福祉センター▽9日 高知県土佐町・保健福祉センター▽22日 吉野川市・セントラルホテル鴨島▽23日 北島町・町立公民館▽8月5日 徳島市・県建設センター▽6日 愛媛県四国中央市・福祉会館。 いずれも午後2~5時。 同整備局は6月27日に徳島市で学識経験者の会議を、7月に徳島市、高知県土佐町で流域市町村長の意見を聴く会を開く。 素案を修正後、さらに2回程度、同じ6カ所で住民向けの説明会を開く。 素案に反映されなかった意見は、理由とともに公表する。 県庁で会見した同整備局の舘健一郎・河川計画課長は、事業費は総額1800億円程度との見方を示し、「これはたたき台で、住民の意見を聞きながらブラッシュアップしていく」と述べた。 市民団体「吉野川みんなの会」の山下信良代表理事は「意見を聴く会が住民の要望をきちんと反映できる場になればよいが、どこまで意見を重視してくれるか不安もある。 いずれにせよ、長期的な視野で考える必要があるのではないか」と話している。 6月24日朝刊 (毎日新聞) -