◇台風の倒木が楽器に 04年9月の`18|で倒れた北海道大のポプラの木で製作されたチェンバロのお披露目コンサートが8日、札幌市北区の北大クラーク会館であった。 台風被害から2年目のこの日、倒木が生まれ変わった楽器から流れる荘重な音色に、聴衆は魅了された。 北大のポプラ並木は`18|の強風で51本のうち19本が倒れた。 大学のシンボルでもある木の活用策として、道教育大岩見沢校の市川信一郎教授がチェンバロづくりを発案。 埼玉県滑川町の製作家、横田誠三さんに依頼した。 チェンバロは鍵盤楽器の一つで、ハープシコードとも呼ばれる。 外見はグランドピアノに似ているが、音の出し方が違う。 鍵を押すと、鍵の反対側の側面に突き出たつめが弦を引っかいて音を出し、ハンマーで弦を打って音を出すピアノと異なる。 今回完成した2台のチェンバロは56鍵で、白木の木目を生かした。 1台は北大、もう1台は市川教授が購入した。 コンサートでは、若手チェンバリストの水永牧子さんが演奏。 水永さんは北大の前身、札幌農学校の1期生でクラーク博士の教え子として知られる大島正健さんの玄孫で、バッハやスカルラッティの曲のほか、北大寮歌「都ぞ弥生」など2時間演奏した。 コンサートは9日に札幌コンサートホール「kitara」、11日に旭川・ブルーミントンヒル大聖堂でもある。 【千々部一好】 9月9日朝刊 (毎日新聞) -