金子原二郎知事は20日、長崎市や諫早市で`13|の影響を視察した。 金子知事は「予想以上の被害が出ている。 苗が全滅しており、室内園芸がたいへんだ」と述べ、激甚災害指定を国に申請する意向を示した。 指定されると、財政面で復旧へ国の支援が受けられる。 金子知事は長崎市田中町で、120メートルにわたり陥没した市道の様子を歩いて確認した。 諫早市飯盛町後田などではカーネーションのビニールハウスやニンジン畑を、また、同市小野島町では水田を見てまわった。 これら沿岸部では強風で吹き上げられた潮で塩害が出ている。 【徳野仁子】 ◇高圧配電線断線640カ所−−九電まとめ 九州電力長崎支店は、`13|接近に伴う県内(壱岐、対馬を除く)の停電状況をまとめた。 高圧配電線の断線は640カ所、また、電柱が折れたり傾いたりする被害は73カ所に上った。 九電がまとめた被害状況は台風接近直後の17日午後7時が最も大きく、停電戸数は29万6800戸(全体の38・8%)に及んだ。 県内7営業所のうち長崎や大村、島原や五島営業所の管内で特に被害が目立った。 九電は他県からの応援を含め800人態勢で復旧作業にあたったが、長崎市や諫早市の一部で作業に時間がかかり、高圧配電線の完全復旧は19日午後4時53分にずれ込んだ。 一部の家庭への引き込み線の修理はさらに遅れたとみられる。 同支店は台風の影響そのものが大きかったことに加え、県への台風接近が夕方となったため、接近直後の被害個所の確認作業が夜間になったことを、復旧に時間がかかった要因に挙げている。 県内では91年9月の`19|接近に伴い、37万2200戸(58・4%)の被害が出ている。 ◇被害対策など協議−−農業関係団体や行政が連絡会議 県内の農業関係団体や行政機関による「台風災害対策連絡会議」が20日、長崎市出島町の出島交流会館であった。 `13|による農作物や農業施設などの被害総額は21億4400万円に上ることが報告され、倒伏した稲などの回復対策や病害虫対策について協議した。 県農政課によると、収穫時期が近い水稲をはじめビワやミカン、ニンジンなどの被害が大きく、地域では長崎、県央、島原の3地域の被害が目立つ。 海水が田畑に流入するなどの塩害も見られるという。 一方、県は農林水産や土木、教育庁などを合わせた県内の被害総額(20日現在)を80億3700万円と発表した。 9月21日朝刊 (毎日新聞) -