農水省が26日発表した2006年産水稲の作況指数(15日現在、平年作=100)は全国平均で「96」のやや不良で、9月15日時点より1ポイント悪化した。 下方修正は、九州が9月の`13|とその後の少雨のため11ポイント悪化し「78」の著しい不良と、1993年の「74」に次ぐ低水準となったことが要因。 九州では佐賀県が記録の残る1948年以降で同県最悪となる「49」の大凶作。 長崎県も同県最悪の「68」など北部九州を中心に歴史的な大不作に陥った。 都道府県別で「50」を切ったのは、東北地方を中心に冷害に見舞われた93年以来で、佐賀でこれまで最悪だった91年の「64」を大きく下回った。 農水省によると、九州では今年、日照不足に台風が追い打ちをかけた。 `13|は通過時の潮位が高く、潮を巻き上げて有明海沿岸の干拓地などに塩害や風害を広げた。 さらに「台風の後、雨がほとんど降らなかったため塩害が進行し、コメの成熟が進まなかった」と説明している。 9月15日時点と比べると、佐賀は25ポイント、長崎は21ポイントの悪化。 同省は「台風被害は織り込んでいたが、少雨の影響が大きかった」としており、12月上旬に予定する確定値では、さらに悪化する恐れもある。 より詳細な作柄表示地帯別で見ると、佐賀県佐賀地域が「42」、長崎県東南部地域が「44」、福岡県南筑後地域が「56」と、有明海沿岸の深刻さが目立った。 このほか九州・山口では、福岡「76」、大分「79」と、九州北部は軒並み不作。 さらに熊本「85」、山口「90」、鹿児島「91」、宮崎「95」と、全県が全国平均を下回った。 全国の指数は、確報で「90」だった03年以来、3年ぶりの低水準だった。 一方、九州農政局が発表した26日現在の`13|による水稲の被害額は、九州全体で179億円。 前回発表の20日に比べて7億円増え、被害額は拡大した。 各県別では、佐賀が最も多く96億円。 福岡46億円、長崎22億円と続いている。 =2006/10/27付 西日本新聞朝刊= (西日本新聞) -