04年10月の`23|の水害によって、jr高山線の猪谷(富山市)―角川(岐阜県飛騨市)間(27・5キロ)で線路や橋が流失する甚大な被害を受け、2年が過ぎた今も不通のままだ。 北陸―東海地方を直結する鉄道が途切れ、利用者は代行バスによる乗り継ぎを余儀なくされている。 jr東海が来年秋の開通を目指し、復旧工事を進める現地を訪ねた。 【上野宏人】 同区間は宮川に沿って走っており、水害のため橋が4カ所で流出したり、線路の下の土がえぐられるなどの被害で、鉄路は31カ所で寸断された。 同様に被災した角川―高山(岐阜県高山市)間(25・3キロ)は05年10月までに順次、運転が再開されたため、jr東海は同11月に猪谷―角川間の復旧工事に入った。 並行する国道360号を、ダンプカーが行き交う。 工事現場などで足を止めると、途切れたレール、クモの巣だらけの駅舎などがあり、災害とその影響の大きさを感じた。 同区間では現在、代行バスが1日上下17本が運行し、1日平均で約90人が利用している。 猪谷駅でバスから列車に乗り換えた女性(58)は、仕事で高山市から福井県へ行く途中。 「すごい水の力でしたからね。 バスからみる線路は痛々しかった」と振り返り、「特急なら富山まで1時間半ほどでしたが、バスを乗り継ぐ今は倍以上かかる。 早く復旧してほしい」と望んでいた。 打保駅南側の車庫には、災害当時から止まったままの列車が1両。 車庫の屋根の下で、運転再開をじっと待っているようだった。 11月30日朝刊 (毎日新聞) -