大型で非常に強い`4|は13日午後、鹿児島県の奄美諸島などを暴風域に巻き込みながら北上した。 台風は勢力を保ったまま北上を続け、九州南部は14日未明ごろから暴風域に入り、午後には上陸する恐れがある。 九州北部も同日昼ごろに暴風域に入る見通し。 福岡管区気象台は、7月の台風としては「観測史上最も強い」としており、九州南部では13、14両日に総雨量が1000ミリを超えるところがあるとして、厳重な警戒を呼び掛けている。 `4|は14日午前零時、鹿児島県奄美市の西を時速約15キロで北上。 中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル。 中心の南東側240キロ以内と北西側190キロ以内で暴風域となっている。 14日正午には鹿児島県枕崎市の西約70キロを中心とする半径110キロの円内に、15日午前零時には愛媛県宇和島市付近を中心とする半径190キロの円内に達する見込み。 鹿児島県薩摩・大隅地方には14日昼、宮崎県は同日夕に最接近。 福岡など九州北部の各県は14日昼ごろ暴風域に入る見通し。 台風接近の影響で九州南部は大雨になり、降り始めから14日午前零時までの雨量は宮崎県の日向市で415ミリ、延岡市で331ミリに達した。 各県の13‐14日の24時間雨量は、宮崎、鹿児島の多いところで800ミリ、大分で600ミリ、熊本で400ミリ、長崎で300ミリ、福岡で250ミリを予想。 満潮時には高潮の恐れがあるとして注意を呼び掛けている。 ■九州4県1万1000人避難勧告 `4|の接近に伴い、九州・沖縄では13日、沖縄市で突風にあおられた男性(78)が頭を打ち意識不明の重体になったほか、鹿児島県でも女性が頭に軽傷を負うなど被害が相次いだ。 14日午前1時現在、熊本、大分、宮崎、鹿児島4県の6市5町村で計約5000世帯約1万1000人に避難勧告が出された。 鹿児島県和泊町(沖永良部島)では13日午後、畑の倉庫の戸を閉めようとした女性(47)が転倒し、頭に軽傷を負った。 沖縄県内でも、重体男性のほかに、屋根からの転落などで13人が重軽傷を負った。 鹿児島県では、鹿児島市などで計4138世帯9091人に避難勧告が出され、100人以上が自主避難した。 宮崎県西都市では636世帯1629人に避難指示が出され、303世帯751人に避難勧告。 同市内では道路や住宅地が冠水し、住民の一部は消防のゴムボートで避難した。 宮崎市でも251世帯821人に避難勧告が出た。 先日の大雨によるつめ跡が残る熊本県では、美里町などの計86世帯226人に引き続き避難勧告。 大分県でも津久見市で4世帯5人に避難勧告が出された。 電力各社によると、鹿児島県では14日午前零時までに、最大で一時約4万世帯が停電。 伊仙町(徳之島)では一時、5000世帯すべてで電力供給がストップした。 =2007/07/14付 西日本新聞朝刊=