大型で非常に強い`4|が通過した14日、県内では引き続き、交通の乱れや避難勧告が相次いだ。 宮崎地方気象台によると、降り始め(12日午前9時)からの雨量は14日午後4時現在、西都555ミリ▽美郷545ミリ▽宮崎534ミリ。 14日は風の被害も拡大、日南市では台風接近直前の午後2時47分に最大瞬間風速55.9メートルを観測した。 県内では、宮崎市で突風にあおられた女性(87)が転倒し右足骨折の重傷を負うなど8人が重軽傷。 宮崎市を中心に7600世帯が停電した。 15日は雨はやむものの、午前中は風速15メートルを超える強風が残る見込みで気象台では引き続き注意を呼び掛けている。 ◇jr日豊線、始発から運休 県内のjr日豊線は14日始発から、線路が水につかったり、強風のため全線運休した。 宮崎市のjr宮崎駅では待合ホールで運行再開を待ったり、購入した切符を精算する人たちが集まった。 同駅によると、15日も線路の点検などで運行再開の見通しは未定という。 駅を訪れた兵庫県三田市の会社員の男性(30)は「2日前に出張で宮崎入りして昨夜、宮崎空港から帰るつもりだった。 だが、飛行機も欠航なので駅に来たが、運休。 今日も市内のホテルに泊まります」と話していた。 このほか、県内の高速道路は午前9時に全面通行止めとなった。 宮崎空港を発着する空の便も全便欠航した。 ◇豪雨続く西都市 降り始めの12日からの雨量が500ミリを超えた西都市。 午前9時に始まった市災害対策会議。 「一ツ瀬川にかかる杉安橋の水位が3・8メートルに達し、警戒水位(3・7メートル)を超えた。 川の動きに注意する必要がある」。 災害本部の約50人に緊張が走った。 1時間ごとに報告していた一ツ瀬川の水位報告を、30分に短縮することを決めた。 杉安橋では、消防団員が何度も水位を確認した。 団員の一人は「ダムが大量に放流し始めたら一気に水位が上がる」と話した。 茶色い濁流がものすごいスピードで橋にぶつかり、渦を巻いて水しぶきを上げた。 赤いランプをともらせた消防車が、市内を何度も巡回した。 午前11時前。 杉安橋付近では「避難勧告が出されました。 直ちに避難して下さい」というアナウンスが鳴り響いた。 近くに住む男性(73)は「ダムがこれから放流し出すとどうなるかわからない」と話した。 ◇2562人に避難指示 西都市で前日に続き648人世帯・1741人に避難指示がでたほか、宮崎市でも堤防の決壊が心配されるとして、251世帯・821人に指示が出された。 宮崎市大瀬町のため池「だら池」で、監視を続けている宮崎市北土地改良区理事長の日高強さん(65)は「13日朝に来てみると、堤防に穴が開いて泥水が流れ出し渦を巻いていた。 クレーンを使って土のうを積んだが、別の穴が開いてきりがない。 いつ堤防が崩れてもおかしくない」と話した。 周辺住民は小学校の体育館などに避難した。 ◇再び冠水、高岡120人避難 宮崎市高岡町の市立穆佐(むかさ)体育館には約30人が避難した。 05年の`14|で冠水した穆佐小前は、再びつかった。 門前江美子さん(77)は14日正午、自宅から体育館に移った。 「2年前に避難が遅れて床上まで浸水してからボートで脱出した経験があったので早めに避難した。 自宅はまだ被害が出ていないようだ。 今後も無事ならばいいが」と不安げだった。 体育館の隣の市の施設にも約90人が避難した。 ◇自衛隊に派遣要請 西都市の要請を受け、新富町の航空自衛隊新田原基地の隊員が、用意した毛布200枚や、おにぎり350個を4カ所の避難所に配った。 隊員2人が13日午後7時から西都市の災害本部に控え、災害の情報収集にあたった。 一昨年の`14|を教訓に素早く動けるようにするため。 都城駐屯地の陸上自衛隊員70人も新田原基地に待機した。 7月15日朝刊