大型で非常に強い`4|は14日午後、薩摩大隅地方が暴風域に入り、同日までに県内では、5人が重軽傷を負った。 1万人超に避難勧告が出たほか、停電や交通機関のマヒなど、市民生活に大きな影響が出た。 ■被害 14日午前10時ごろ、姶良町東餅田で女性(63)が自宅の外階段を下りていたところ、突風にあおられて転倒、左足を骨折した。 また同日午前10時10分ごろ、志布志市の国道220号で、近くの女性(89)がスーパーマーケットに乾電池を買いに行く途中、強風にあおられて転倒。 右足骨折の重傷を負った。 このほか、突風で3人が軽傷を負った。 午後4時現在の県などのまとめでは、県内33市町村で災害対策本部を設置。 39市町村に対し、土砂災害警戒情報を出した。 住宅の被害は、全壊4棟▽半壊3棟▽一部損壊10棟▽床下浸水6棟の被害があった。 また、奄美地方を中心に約3万3000世帯が停電となった。 ■交通 鹿児島空港では飛行機が全便欠航。 鹿児島港を発着する船も始発から全便が欠航となった。 jr九州によると、新幹線と県内の在来線の全線が始発から運休(午後5時現在)。 肥薩おれんじ鉄道も始発から運休した(同)。 道路は、県内で県道が21カ所で通行止めとなった。 鹿児島市内では市バス、市電も始発から運休したが、台風が大隅半島にそれたため、市バスは午後4時、市電は午後5時から、運行を再開した。 ■休業 鹿児島市天文館地区では、百貨店の山形屋と鹿児島三越、商業施設「タカプラ」が休業となるなど、コンビニエンスストアなどを除く多くの店舗のシャッターは下りたままだった。 また、鹿児島中央駅ビルの商業施設・アミュプラザ鹿児島も休業。 公共施設についても、鹿児島市が水族館や動物園、図書館など市営施設40カ所を臨時休業とした。 ■避難 県内では、垂水市、鹿屋市など4市4町で5882世帯1万3386人に避難勧告が出た(午後4時現在)。 93年8月、豪雨による土石流で死者、行方不明者49人が出た「8・6水害」を体験した同市の竜ケ水地区の住民は、13日に市の避難勧告を受け、「たてばば福祉館」に一時避難した。 同地区の坂下くみ子さん(78)は「豪雨の度に8・6水害を思い出す。 あの時は近所の人が亡くなった。 あの経験があるから、いつも避難の準備はしていますが、やっぱり怖い」と不安げに語った。 沼田伸子さん(79)は「豪雨の度に避難しなければならない。 一人暮らしで頼れるのは自分だけだから……」とため息をついた。 一方、南さつま市の片浦公民館には、13日夕から16世帯19人の住民が自主避難した。 同地区の住民は梅雨前線による大雨で裏山が崩れる恐れがあるとして、3~8日まで6日間、公民館で寝泊まり。 ようやく帰宅できたところに、`4|が直撃した。 近くに住む木場寿さん(62)は「大雨が予想されて土石流の心配もあるし、風が強くなってからでは動けないから」と話していたが、午後に台風が去り、ひとまず胸をなで下ろしていた。 7月15日朝刊