◇浸水157棟 交通乱れ 日本列島を縦断した`4|は15日、房総半島に接近、県内は大雨や強風に見舞われた。 いすみ市を中心に南房総で全壊3棟を含む計22棟の住宅が損壊し、土砂崩れ、浸水被害も相次いだ。 また、千葉市内の1人が屋根から落下して重傷となったほか、6市町で約130人の住民が自主避難した。 【黒川将光、寺田剛、中川聡子】 「ベットで寝ていたらバキバキと家が傾く音がして裸足で飛び出した。 壁をよじ登り割れた屋根から逃げた」。 いすみ市岩船の左官業、久我充さん(59)が全壊した自宅を見つめながら、衝撃の瞬間をこう話した。 雨脚が強くなった15日午前0時、就寝中の久我さんを悲劇が襲った。 平地から約10メートル高台にあり築約35年の木造平屋建て。 ザザーという裏山の土砂が崩れる音で目が覚め、命からがら崩壊する自宅から自力で脱出し、近所の親せき宅に避難した。 「こんなに家がめちゃくちゃになるとは」とぼうぜんとした様子で、近所の人たちと散乱した預金通帳などを拾っていた。 県によると、大雨の影響でがけ崩れが16市町の121カ所で発生。 同市で家屋3棟が全壊、19棟が半壊・一部損壊した。 また、いすみ市など4市で床上浸水が31棟、14市町で床下浸水が126棟発生した。 けが人はいなかった。 道路は鴨川市などで国道4カ所、県道5カ所、市町村道50カ所が土砂崩れや冠水などの影響で通行止めになった。 鉄道のダイヤも乱れた。 14日午後3時半ごろからjrの一部区間で運休が始まり、15日はjr総武線、外房線など7路線の一部区間で計300本以上運休するなど乗客2万人弱に影響がでた。 また、成田国際空港ではダイヤが乱れ、出発15便、到着20便が欠航し、出発5便と到着5便が16日へ遅延となった。 ダイヤの乱れは外国航空会社の北米線と中国線が中心で、成田への台風の接近を見越して、あらかじめ出発をキャンセルしたり時間を調整するなどしたことから、折り返す機材が不足するなどし、欠航や遅延となった。 さらに強風による成田国際空港到着便の目的地以外の着陸(ダイバート便)は15日午後8時現在、2便が発生した。 7月16日朝刊