◇河川はんらん、土砂崩れなど `4|は15日、紀伊半島沖を通過し、熊野、伊賀地域では大雨による河川のはんらんや土砂崩れなどが発生。 一部地区では避難を余儀なくされるなど住民生活に影響が出た。 津地方気象台の調べでは、熊野市新鹿町で12日午前0時~15日午後2時に332ミリの雨量を観測。 大雨洪水・暴風などの警報が相次いで発令された。 台風の接近に伴い、熊野市、御浜町、紀宝町では14日夜に計195世帯、261人が近くの集会所などに避難した。 このうち、紀宝町では相野谷川が警戒水位を超え、付近の田畑や町道が冠水したため同町は15日未明に同町高岡と大里の計26世帯55人に避難勧告を出し、7世帯14人が高岡避難所で一夜を過ごした。 残る188世帯、247人は自主避難だった。 高岡避難所に避難した同町高岡の土木建築業、宇井誠吉さん(60)は「住宅地を取り囲む輪中堤がなかったら住宅が浸水するところだった」と胸をなでおろし、同市井戸町の市保健福祉センターに避難した近くの農業、細尾常子さん(84)は「14日夜は井戸川の水位が高くて心配したが、台風の風雨が余り強くなくてよかった」と話した。 台風は交通網にも影響し、jr紀勢線は熊野市を通過する特急8本と普通9本が運休。 国道42号の熊野市・矢ノ川峠や国道311号、県道の計18カ所で雨量が規制値を超えるなどしたため通行止めとなった。 また、御浜町では15日、強風の影響で約140世帯が一時停電したが、間もなく復旧した。 一方、伊賀市では12日午前0時~15日午後4時に112ミリの雨量を観測。 市は14日深夜から15日未明にかけ、規制雨量を超える恐れがあるとして、諏訪地区226世帯701人と島ケ原地区の298世帯1006人に避難勧告を出した。 このうち、両地区の計約160人が近くの中学校などへ避難した。 伊賀市腰山では、14日午後9時半ごろ、歯科技工士、小縣武さん(59)方の裏山の斜面が高さ約6メートル、幅約5メートルにわたって崩れた。 土砂の一部が家屋の壁に達したが、被害はなかった。 小縣さんは「10分間で2回崩れる音がして、離れにいる母親を母屋に避難させた。 家の近くが崩れるのはこれで3度目だ」と疲れた表情だった。 また、同市阿保地区の市道でのり面が高さ約3メートル、長さ約5メートルにわたって崩れ、片側通行になるなど、山間部を中心に各地で小規模な崩落が多発し、雨量規制による道路の通行止めも相次いだ。 名張市では県道蔵持霧生線が同市長瀬での土砂崩れにより通行止めとなったほか、規制雨量を超えたため名張曽爾線など県道3路線が一時通行止めとなった。 景勝地、赤目四十八滝では不動橋に古木が倒れかかり、床の一部が損壊。 渓流も増水したため15日は渓谷内の通行を一部規制した。 一方、14日開始予定だった滝のライトアップは1日遅れで実施した。 〔伊賀版〕 7月16日朝刊