◇水口と高島、初戦突破 第89回全国高校野球選手権滋賀大会が15日、大津市の皇子山球場で開幕した。 `4|の影響で1日順延されたが、参加52校約1000人の選手たちは笑顔で入場行進し、約2週間にわたる熱戦が始まった。 開幕戦は水口が瀬田工を2―0で降し、続く第2試合は高島が大津商を3―2で退け、それぞれ2回戦に進出した。 優勝校は、8月8日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。 【金志尚】 開会式では、初めに前年優勝校、八幡商の小根田匠主将(3年)が優勝旗を町田登・県高野連会長に返還。 続いて、町田会長が「`4|の影響で1日延びたが、52校すべてが参加し、大会を開催できることはこの上ない喜び」とあいさつした。 続く選手宣誓は、今大会から初めて立候補による抽選で起用された光泉の小森崇史主将(3年)が「高校生らしいハツラツとしたプレーで最高の大会にすることを誓います」と力強く宣言した。 始球式には、野球部以外の生徒が投げる新制度により、栗東高美術科の宇野みどりさん(3年)がマウンドへ。 05年7月に交通事故に遭い、8カ月間入院し、今も手足のしびれなど後遺症が残るが、一生懸命投げた。 ボールはホームベースに届かなかったが、「まっすぐ投げることが目標だったので、ホッとしています」と笑顔で話した。 ▽1回戦水口 100000001=2 000000000=0瀬田工 (水)滝―平井 (瀬)前島―佐瀬▽二塁打 青木(水)前島(瀬) 水口は一回、2死二塁から4番・加藤の中前適時打で先制。 九回には、2死一、二塁から平尾が左前適時打を放って2点目を加え、そのまま逃げ切った。 瀬田工は四回1死満塁の好機を逃すなど水口の主戦・滝を打ちくずせなかった。 高島 000000102=3 101000000=2大津商 (高)川上―小谷 (大)藤田、塩見―藤村 大津商に2点をリードされた高島は七回に1点をもぎ取ると、土壇場の九回、代打の小川の右前適時打で同点とし、川上がスクイズを決めて逆転し、逃げ切った。 大津商は九回裏に1死一、三塁の好機を迎えたが、あと1本が出なかった。 ……………………………………………………………………………………………………… ■ダッシュ! ◇悔しさを糧に主戦−−瀬田工、前島直人選手(3年) 瀬田工のエース、前島直人選手(3年)は昨夏の3回戦、石部に2点リードした九回表から登板した。 しかし、長短打で1点を奪われ、四球を出して交代。 救援投手も打たれ、2―3で逆転負けした。 上級生は泣いたが、心の中で「おれは泣かへん。 泣く時は勝った時や」と雪辱を誓った。 父哲也さん(48)は「多くを語らないが、本人が一番良く分かっている」と三男を見守った。 小3から野球を始め、長男剛志さん(20)や次男真貴さん(18)と少年野球でプレー。 長男と次男は共に草津東で野球を経験したが、自らは「兄から三振を取りたい」と瀬田工に進む勝ち気な一面も。 この日の開幕戦。 前島選手は初回に中前打を打たれ、1点を失った。 味方の援護を待ったが、四回の満塁の好機にも、あと1本が出ず、逆に九回に左前打を打たれ、追加点を許した。 試合後、前島投手は「立ち上がりに悔いが残ります」と言葉少な。 しかし、「昨年の夏があったからこそ『自分がエースとして戻ってこなければ』と思い、やってきた。 大学でも野球を続けます」と語った。 【金志尚】7月16日朝刊