◇坂出商はコールド勝ち−−第3試合は雨できょうに 第89回全国高校野球選手権香川大会(県高野連など主催)が16日、高松市生島町のサーパススタジアムで開幕した。 昨年と同じ39校が参加。 台風などの影響で開幕が3日遅れた。 甲子園を目指して熱戦が繰り広げられる。 【三上健太郎、松倉佑輔】 開会式では各出場校がプラカードと校旗を掲げながら堂々と行進。 香川西の竹内勇也主将(3年)が優勝旗を返還し、寒川の東口将大主将(同)が「自分を信じ仲間を信じ、最後まで全力で戦い抜くことを誓います」と力強く選手宣誓した。 第1試合は延長十二回、約2時間50分の熱闘の末、高松高専が丸亀城西に競り勝った。 第2試合は途中雨天で約25分間中断したものの、坂出商が善通寺第一に八回コールドで快勝した。 第3試合は再び雨が強く降り出したため、17日の第3試合に順延となった。 ▽1回戦高松高専 002000000001=3 200000000000=2丸亀城西 (延長十二回) (高)東条―香西 (丸)石川―塩入、丸一▽三塁打 田中(高)▽二塁打 馬場(高)高嶋(丸) 高松高専は2―2で迎えた延長十二回表、2死一塁で、馬場が左中間へ二塁打を放ち1点勝ち越し、振り切った。 丸亀城西は初回、新免の中前適時打などで2点を先制したが、その後はあと一本が出なかった。 坂出商 00300055=13 11000000=2善通寺第一 (八回コールド) (坂)蒲生、小片、下津―綾澤、三好 (善)松尾、森元―西原▽本塁打 北濱(坂)▽三塁打 北濱、蒲生、大西(坂)▽二塁打 植松2(坂) 坂出商は2点を追う三回、小田原の中前適時打などで逆転に成功。 七回に北濱が大会第1号の本塁打を放つなど終盤に計10点を挙げ、試合を決めた。 善通寺第一は初回に西原の中前適時打で先制、二回にも追加点を入れたが、その後は好機を逃した。 ◇名将、最後の夏の大会 ○…95年の阪神大震災から間もない“復興センバツ で観音寺中央を初優勝に導くなどした名将、丸亀城西の橋野純監督(59)が、初戦で高松高専と対戦。 定年を迎える今年は最後の夏の大会だったが、延長十二回で競り負けた。 約35年間の監督生活を振り返り、「支えてくれた多くの人たちに感謝したい」。 グラウンドに深々と頭を下げ、静かに球場を後にした。 ……………………………………………………………………………………………………… ■キラリ ◇始球式で晴れ姿−−高松中央・枦原幸世さん(3年) 最初で最後の大舞台――。 県内でただ一人の女子部員。 高野連の規定で公式戦には出場できないが、始球式で晴れ姿を見せた。 全力疾走でグラウンドに飛び出し、マウンドへ。 あこがれの場所の感触を右手で確かめ、深呼吸。 「絶対にストライク」。 そう信じて投げた一球は、ワンバウンドになってしまった。 悔しさを押し殺し、笑顔を振りまいたが、「いい投球ができなかった。 練習では調子よかったのに」とベンチ裏で泣いた。 小学2年で始めた野球。 以後、その魅力にとりつかれ、高校進学時には「女子でも部員になれる」と聞いて高松中央に入学した。 それから毎日、かけがえのない仲間たちと白球を追い続けた。 チームは18日、初戦を迎える。 「最後はスコアラーとして、みんなを支えたい」。 始球式の思い出を胸に仲間の健闘を祈る。 【三上健太郎】7月17日朝刊