◇鉄道ファン40人挑戦 jr飯田線の全通70周年を記念したイベント「飯田線検定」が今月5日、開催された。 同線への魅力を再発見してもらおうと、jr東海が初めて実施したご当地検定。 日ごろ飯田下伊那地方を担当し、同線の連載企画にも取り組んだ記者が検定に挑戦。 「飯田線博士」の称号を目指し、鉄道ファンらとともに難問に取り組んだ。 【神崎修一】 ◇90人が応募 初めて開催された検定には約90人が応募。 1次選考の小論文を突破した50人に受験資格が与えられた。 台風の影響で検定が延期になり10人が棄権したが、小学生から70歳代までの飯田線ファン40人が天竜村の会場に集結。 「始め」の声を合図に、問題に取り組んだ。 ◇「急こう配な区間は」 問題は四つの選択肢から一つの答えを選ぶ。 出題50問のうち、30問は飯田線そのものに対する知識が出された。 「駅の数」(正解・94駅)「初の準急列車は」(同伊那)など序盤は比較的優しい問題が続いたが、「最も急こう配な区間は」(同沢渡―赤木間)などの難問も。 20問は、沿線の三遠南信地域の文化や歴史などに関する知識が問われた。 「奥三河の花祭りはいつ開かれる」(同冬)など県民にはなじみの薄い問題もあった。 ◇200問を試作 jr東海では、200問を試作。 実際に解いたりしながら良問50問を絞ったという。 日向聖一・飯田支店長(55)は「飯田線ばかりでなく、大河ドラマなどで人気を集める歴史についての問題も取り入れた」と解説する。 記者と机を並べて受験した松川町、松川北小5年の奥村育夢さん(10)は「列車を見ているうちに好きになった。 武将や歴史の問題が難しかった」と振り返った。 ◇ご当地検定ブーム 全国的にご当地検定が盛んに開かれ、ブームとなっている。 火付け役は04年12月に始まった「京都・観光文化検定」。 初回から予想を大きく上回る1万人が受験し注目を集めた。 日本商工会議所によると、全国で開かれる検定は約100にもなる。 各地の商工会議所や自治体に、観光の活性化や地域おこしのツールとして使われている。 県内でも既に「信州検定」「松本検定」が始まっている。 飯田線検定を受検した飯島町の会社員、林英久さん(60)も「(検定は)地域を知るいい機会になった。 またあれば参加したい」と話した。 ◇ああ74点…… 80点以上の合格者は40人中14人。 一夜漬けで対策を練った記者であったが、自己採点は74点。 合格ラインにはあと一歩届かなかった。 合格者で「飯田線各駅停車の旅」の著者で東京都の会社員、水野宏史さん(44)は「飯田線は全長200キロのテーマパーク。 広く浅く調べることが大事。 沿線の観光パンフレットを見るのも有効」などと記者に対策を伝授。 「飯田線70周年」のロゴが入った認定書を手渡され、笑みがこぼれていた。 日向支店長も「企画は大成功。 アンケートでも続けてほしいという声が多かった。 また近く開きたい」と話した。 鉄道そのものや飯田下伊那地方の問題には順調に解答できたが、土地勘のない三河地方の問題に悪戦苦闘。 最後は運を天に任せてしまった。 弱点ははっきりした。 次回までに三河地方の各駅も乗り通し、次こそは合格したい。 8月19日朝刊