04年10月の`23|被害で不通になっていたjr高山線の角川駅―猪谷駅間で8日、運転が再開する。 被災から約3年。 ようやく`23|で寸断された高山―猪谷間52・8キロすべてが復旧し、名古屋から富山への鉄路がつながった。 県外から多くの観光客を運んで来てくれるのではと、過疎・高齢化が進む山間地域の住民たちは期待している。 【中村かさね】 ◇飛騨、観光客増に期待 大きな被害が出た飛騨市宮川町。 jr高山線は高齢者や学生の生活の足としての役を担っていた。 このため、市街地に移住せざるを得ないケースもあったといい、同町の過疎高齢化は深刻化した。 飛騨市に合併した04年2月1日の人口は1057人だったが、現在は126人減の931人に落ち込み、高齢化率は4・07ポイント上がって40・49%(同36・42%)になっている。 同町の観光施設「飛騨まんが王国」の観光客数は、被災前の03年と比べ、年間約1000人落ち込んだ。 同施設は富山からの来客が多かったため、不通が大きく響いてしまったかたちだ。 同施設は「車を運転しない若い世代の来館が増えるのでは」と、運転再開に期待する。 同市商工観光課の渡辺康智さんも「高山線は太平洋側と日本海側をつなぐ貴重な鉄道。 山の幸と海の幸を楽しむ旅行も計画でき、観光客誘致で市の活性化を望める」と話す。 観光政策を今年度の施策の柱として進める県も、再開に熱い視線を送っている。 東海環状自動車道や中部縦貫自動車道などの道路網の整備は進んでいる。 退職し時間がたっぷりある団塊世代が増えており、県は「大交流時代の到来」と意気込む。 10月からはjr6社とタイアップした大型キャンペーンも予定しており、県内の観光スポットが集中する飛騨地域にとっては、まさに満を持しての運転再開。 岡田芳和・県観光交流課長は「観光立県への大きな一歩にしたい」と意欲をみせた。 9月8日朝刊