福島市の阿武隈川流域で毎年9月に大量発生し、事故の原因にもなっていたアミメカゲロウが、川の浄化に伴い減少傾向にあり、特に今年は`9|の影響で激減していることが、県自然保護協会の調査で分かった。 アミメカゲロウは体長約2~3センチで、カゲロウの中では最大。 秋になると夕方に、羽化した成虫が橋の街灯の周りを舞う姿が見かけられた=写真。 初めて大量発生した76年には、ドライバーが視界不良になったり、橋上に落ちた死骸(しがい)や卵の油分でスリップ事故が多発。 死骸などは1~2センチ積もることもあった。 「雪のように虫が舞い、橋の上は真っ白」と、県北建設事務所の佐藤昭課長は振り返る。 同協会の星一彰会長によると、近年は川の浄化が進み、幼虫のえさとなる有機物が減少したため、アミメカゲロウは減少しているという。 同協会が毎年8月に実施する幼虫の個体数調査では、川面30センチ四方当たりの幼虫の数が01年の平均3~4匹から、昨年は同0・3匹だった。 今年はさらに、1匹も確認されず、成虫の数も昨年の約20分の1に激減した。 星会長は「`9|の影響で羽化する直前の幼虫が流されたため」と話し、「今年の激減で来年以降も減るのでは」と予想している。 福島河川国道事務所と県、同市は9月中、阿武隈川沿いの橋に、集虫灯と「スリップ注意」の看板を設置し、大量発生に備えている。 【今井美津子】 9月18日朝刊