`9|による碓氷川の増水で、安中市磯部の磯部温泉にある老舗旅館「磯部館」の大浴場や露天風呂の配管が破損し、11日から使用不能状態になっている。 このため、予約客のキャンセルが相次ぎ、桜井太作社長は「旅館は風呂が命。 一日も早く護岸工事をしてもらい、営業を再開したい」と頭を抱えている。 県西部で猛威を振るった台風は碓氷川を増水させ、水が引いた直後の11日午前0時ごろ、露天風呂が面している同川の護岸にひびが入り、幅約50メートルにわたって崩落した。 この影響で同館浴場への給水管、給湯管、排水管など計約20本が切断されたり、折れ曲がった。 同館は創業80年。 詩人の大手拓次の生家としても知られている。 年内の予約は200件約500人あるが、キャンセルが続出し、現在は開店休業状態。 同館への宿泊を望む客には、仕方なく隣接する姉妹館の浴場を利用してもらっているという。 同川の護岸工事については、県安中土木事務所が他の災害個所と併せて災害復旧事業として国に申請する方針で、本格的な工事は国の査定後になる見通し。 このため、現時点では川の水位が下がり次第、袋積めの玉石を積むなど応急処置を取ることになりそうだ。 【深谷徹夫】 9月20日朝刊