甲府市塩部4の県営団地で、高齢の独居女性が殺された。 被害に遭った蘆沢(あしざわ)マサ子さん(81)の遺体には、刃物による複数の外傷や殴られた跡があり、部屋も荒らされていた。 死因は、ひも状のもので首を絞められたことによる窒息死とみられ、県警は29日、強盗殺人事件と断定して甲府署に捜査本部を設置。 120人体制で捜査を始めた。 第1発見者は知人男性(70)で、見つけたのは28日午後7時45分ごろ。 部屋はすべて施錠されていたため、はしごで2階のベランダに登り、窓越しに倒れている蘆沢さんを見つけた。 蘆沢さんは肩からひざまで肌色のタオルケットを掛けられており、男性は「丁寧に掛けられていたので、最初は寝ていると思った」という。 別の棟に住む男性会社員(27)は28日午前8時ごろ、団地の下からベランダを見つめる30代の男を見かけ、目が合うとすぐに逃げたという。 同じ棟に住む女性(74)は8月中旬、数日にわたり午前0時~3時ごろに何度もインターホンを押され、それ以来はインターホンの受話器を外しているといい、「1人暮らしなので不安」と話した。 団地の住人らによると、蘆沢さんは夫と死別し、「付き合いのある親類はいない」と話していた。 団地の高齢者が月2回、食べ物などを持ち寄って集まる「ひまわり会」という会合によく参加するなど、友達は多かったという。 27日午前7時ごろ、蘆沢さん方の新聞は郵便受けから抜かれていたが、28日の新聞は入ったままだった。 現場は、jr甲府駅から北西に1・5キロ離れた住宅街。 27日夕方は`20|の影響で、強い雨が降り続いていたという。 【小林悠太、中西啓介】 10月30日朝刊