甲府市塩部の県営住宅団地で、無職の蘆沢(あしざわ)マサ子さん(81)が殺害された事件で、甲府署捜査本部は30日、司法解剖の結果、死亡推定時刻を26日午後~28日夕方と断定した。 27日の朝刊は蘆沢さんの部屋の中から、28日は郵便受けに入ったままだったことが判明。 この時期は`20|が接近しており、捜査本部は犯行が気づかれにくい27日午前~28日未明に殺害された可能性があるとみて慎重に調べている。 調べでは、蘆沢さんはセーターとジャージーの普段着姿で、6畳の和室であおむけになって倒れていた。 遺体には刃物で刺されたとみられる傷が腹部などに数カ所あった。 蘆沢さんがいつも持ち歩いていた部屋の鍵の付いた手提げかばんが見つかっておらず、刃物などとともに持ち去られたとみられる。 蘆沢さんは14年前から12年間、甲府市湯村の旅館「明治」で、仲居として勤務。 午前7時半~同10時の朝番で、客室の配ぜんなどを行っていた。 元おかみの窪田環さん(71)は「驚きました。 おとなしくまじめな人でした」と話し、1日も早い犯人逮捕を願っていた。 一方、捜査本部はこの日、蘆沢さんの交友関係や不審な人物の目撃情報などの聞き込みを行ったほか、団地内や周辺で遺留品の捜索を行った。 31日以降も、事件現場周辺で捜査を進める。 県住宅供給公社によると、蘆沢さんが住んでいた「塩部第二団地」1号棟は、3分の1以上が高齢者の1人暮らし世帯。 団地の住民によると、今年夏に乗用車のカーナビなどが盗まれる車上荒らしが数件起きたという。 【小林悠太、曹美河】 10月31日朝刊