関東地方に`4|が接近する恐れがある気象予報が出ていた7月13日、相模原市の加山俊夫市長や防災担当部門である土木部の榎田和典部長が、北海道へ市職員ら十数人とゴルフ旅行に出かけていたことが分かった。 市長らは市内に道路冠水などの被害が出た翌14日になって旅行を打ち切って戻っていた。 加山市長は毎日新聞の取材に「自分なりにきちんと状況を判断したと思うが、これがいけないというなら謝るしかない」と釈明している。 【高橋和夫】 榎田部長によると、ゴルフ旅行は7月13~15日の2泊3日の予定で札幌に出掛けた。 参加したのは加山市長のほか、相模大野駅前再開発の業務に携わった榎田部長ら十数人。 全員が休暇を取って13日に出発し、加山市長も公務を終えて13日夜に職員に合流した。 そろって札幌市内のホテルに宿泊し、14日に近郊のゴルフ場でプレーした。 一方、13日は`4|が沖縄県を直撃し、九州から関東地方に接近する可能性が大きい気象予報が出されていた。 市は災害発生に対応する防災マニュアル通り、午後3時半に土木部長、防災安全部長、消防局副消防局長からなる防災関係部長会議を開いた。 しかし土木部は榎田部長が不在だったため、土木部次長と土木政策課長が代理出席した。 14日朝から市内も雨が降り出し、午後0時27分に大雨・強風・洪水注意報、同4時8分に大雨・洪水警報が出された。 防災関係3部は職員計63人を動員し災害発生の情報収集態勢をとった。 雨は同5時ごろからザーザー降りとなり、新磯、下溝など7地区で道路冠水7件、倒木7件、畑からの土砂流出2件、河川のり面崩壊1件の被害が発生した。 3部の職員計26人が徹夜で警戒にあたった。 台風は15日、三浦半島沖を通過して太平洋に抜けた。 榎田部長によると、加山市長や榎田部長ら3人は15日に飛行機が飛ばなくなる恐れもあると考え、14日夜の飛行機で急きょ札幌をたち、深夜に相模原に帰った。 ほかの職員はそのまま滞在した。 榎田部長は「危機管理上、台風の進路は十分気を付けていた。 しかし、速度が遅く、今後の進路も分からず、ホテルもゴルフ場も予約してあったので出掛けた。 旅行代10万円余りは自分で払った」と話している。 加山市長は「台風が心配だから危機管理上行きたくはなかったが、もう10年間も一緒に旅行をしている仲間から一緒に行ってほしいと頼まれ、市長になったから付き合わないと言われてもしようがないので参加した。 14日は台風被害の報告はなかったが、心配だからゴルフを終えてすぐに帰ることにした。 榎田部長も帰ると言い出して一緒に帰った」と説明している。 12月12日朝刊