「〇」「△」の記号で被害の状況把握を−。 地震や台風などの大規模災害で集落が孤立した場合、地面に描くなどして上空のヘリコプターに被災程度を伝えるための8種類の記号を、和歌山大の研究グループが考案した。 総務省消防庁によると珍しい研究という。 将来は全国共通の記号として定着させ、程度に応じて救援の優先順位を決める“被災地のトリアージ に活用させたい考えだ。 考案したのは「和歌山大学防災研究教育プロジェクト」。 地域の防災力を高めようと教員有志で平成16年に発足した。 16年の新潟県中越地震では、通信や交通が絶たれた集落の被災状況把握に時間がかかった。 山間部の多い和歌山県でも、大きな被害が想定される東南海・南海地震では、似た状況の集落が多数出る可能性が高いという。 プロジェクトは17年春ごろから議論し、空から判別しやすい8種類の記号を考案。 重傷者は「△」、軽傷者は「〇」、食料の不足は「f」で示す。 「t」のような図形は「重体」。 数字と組み合わせて負傷者の人数も表す。 夜でも上空から見やすいように、記号や数字を印刷した一辺約1メートルの正方形の反射材も作った。 メンバーの中村太和教授は「さらに議論を重ね、シンプルで分かりやすい記号にしたい」と話している。