京都の地名について文学や地理学などさまざまな視点から考える「京都地名シンポジウム」が20日、下京区の龍谷大大宮学舎であり、奈良大文学部の池田碩教授ら3人が講演した。 地形学が専門の池田教授は「地名が過去の災害状況を教えてくれる」として、地図を使いながら72年に左京区内で起きた水害の状況を説明。 「ハザードマップ(災害危険度予測図)も、昔や今の地図、地名と比べながらを見ると、より理解しやすい」と話した。 大学教員らでつくる「京都地名研究会」が主催。 研究者や市民計約90人が参加した。 災害現場に行った際に、さまざまな地図を参考にするという池田教授は、「京都の自然地名・災害地名」というテーマで講演。 72年の`20|によって、左京区修学院の音羽川周辺で発生した洪水を例に、災害と地名の関係について語った。 人工的に不自然に曲げられた音羽川が氾濫(はんらん)したことについて、「水が流れてきた地域は『出水』。 昔の地図を見ると、本来、音羽川は『出水』地域の方へと流れていた」と説明。 また付近の「石掛町」という地名についても、「実際、石垣が積まれている。 過去に何度も水害にあっていたということ」と指摘した。 【細谷拓海】 4月21日朝刊