西日本最古級とみられる縄文時代早期(約1万年前)の貝塚が確認された犬島諸島・地竹ノ子島の犬島貝塚(岡山市犬島)で4日、犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム(代表・遠部慎国立歴史民俗博物館研究員)が遺物や周辺状況を調べる分布調査を行った。 発見した約25年前より遺跡の崩落が進んでいることが明らかになり、調査とあわせた保護の必要性を確認した。 【椋田佳代】 同チームメンバーと岡山大や岡山理科大の学生など約25人が参加した。 犬島貝塚は04年8月の`16|で大きく崩落。 発見当時は現在より約1メートル近くせり出ていたという。 更に、前回訪問した3月より斜面が崩れかけており、ヤマトシジミの塊が貝層から浜辺に落ちている状況なども見られた。 保護策を取るためにも地権者の特定を急いでいる。 また、犬島で初めて見つかった松ケ鼻遺跡(旧石器時代)も訪問した。 貝塚発見者で考古学愛好家の小野伸さん(45)=同市西大寺射越=は、同遺跡の第一発見者で元社会科教諭の久本健二さん(66)=瀬戸内市=から「島や岬を調べると面白い」と助言を受けて地竹ノ子島に注目したと発見当時を振り返った。 遠部研究員は「貴重な遺跡が壊れていくのは問題。 調査と保護を同時に進めていかねば」と話した。 同チームは貝層から出土したヤマトシジミを使って細かい年代を測定中で、7月中旬に市民向け発掘調査中間報告会を開く予定。 5月5日朝刊