(上から届け出順) 18日の投票に向けて選挙戦が始まった小田原市長選。 三つどもえの激しい争いを繰り広げている▽会社代表、加藤憲一(44)▽元県議、豊島輝慶(64)▽会社社長、山田文雄(60)の3候補(いずれも無所属新人)の横顔を紹介する。 【澤晴夫、写真も】 ◇開かれた市政目指す−−加藤憲一氏(44)無新 4年前の前回に続き2度目の立候補。 「いま小田原を変えないと、この先本当にだめになってしまうという実感を持つ人が前回に比べてかなり増えている」と手応えを話す。 引退する小澤良明市長の4期16年を「市役所主導。 閉じた中で運営された市政」と批判し「市民の声を反映し、市民にも職員にも開かれた市政に転換したい」と抱負を語る。 生後10カ月で父が死亡、保育士をして育ててくれた母も中学2年の時に亡くなった。 「母の苦労は子ども心にもよく分かりました」 小学6年の時に見たnhkテレビの大河ドラマが政治家を志したきっかけだ。 登場人物の吉田松陰の姿を見て、改革に立ち向かう凜(りん)とした生き方に共鳴したという。 京大の学生時代にサークル活動を通じて知り合った妻真弓さん(40)と1男1女。 好きな言葉は「至誠」。 ◇ライフワークは防災−−豊島輝慶氏(64)無新 旧民社党の故河村勝衆院議員の公設秘書から県議に転じ通算5期21年間。 1度落選したことがある。 「負けるわけがないという慢心があった。 反省して4年間、小田原をくまなく歩いたことが、政治活動の原点になっている」と話す。 愛知県出身。 高校1年で`195915|に遭い、夜中に腰まで水につかりながら祖母を背負って避難した。 ライフワークが「防災」なのは、このためだ。 阪神大震災後の神戸市にも何度も足を運んだ。 その教訓が県の防災対策にも生かされているという。 「市民の生命を守ることが第一。 だから生活者第一主義がキャッチフレーズです」 趣味はハイキング。 「そんなに暇はないけど、山だけじゃなくて、東京もリュックサックに弁当を詰めて歩いてました」。 高校時代の後輩、妻かほるさん(62)と2人暮らし。 信条は「相互信頼」。 ◇福祉対策見直したい−−山田文雄氏(60)無新 市議と県議を3期ずつ務め、車椅子で市長への転進を目指す。 手足などが徐々に動かなくなる難病とも闘う。 本やドラマで人気を集めた「1リットルの涙」の主人公と同じ病名だ。 立候補表明前に医師の検査を受けた。 「選挙戦を戦うことも、市長として任期を全うすることも『十分に出来る』とお墨付きをもらいました」 車椅子だからこそ見えたものがあるという。 「人間のやさしさや、障害者の本当の困難さ。 福祉対策を抜本的に見直したい」と決意を語る。 生まれも育ちも小田原。 だが、大阪・通天閣に土産物店を持つ。 「政治家になるためには経済的なバックボーンが必要」と思うからだ。 開運や商売繁盛で知られる「ビリケン」グッズを売っている。 独身の長男と2人暮らし。 孫が4人いる。 好きな言葉は「努力は結果を裏切らない」。 5月13日朝刊